第8話転校
日々は瞬く間に過ぎ去って、桜は中学生になりました。
中学校になったら勉強をがんばりたい。桜の決意もむなしく、数学がよくわかりませんでした。
小学生の時の仲間は皆クラスわけで散り散りになり、いつの間にか一番家が近所である友達と遊ぶことが多くなりました。
少し残念ですが、それはそれで楽しい日々です。しかし。
「引っ越ししなくちゃね」
お母さんは桜を諭しました。
田舎の町よりも少し都会に行った方が勉強が難しい、このままだとどんどん置いていかれると。
桜達家族の家が、その少し都会の町にあるのです。
いつかは引っ越さなくてはならない、それならば近いうちに移ろう。
転校、別れ、新なスタート。
友達は出発する時、見送りにきてくれました。
嬉しい気持ちと未来への希望に溢れ、桜は元気一杯、皆に手を振りました。
友達ができてからの桜は、生き生きとした生活をしていました。
きっとこれからは何もかもが良くなる。
しかし桜はまだ気づいていなかったのです、これが一番子供らしい時代との別れであると。
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