綿菓子

まるで

それは

煮詰めた砂糖の如く

胸焼けする程に甘く


まるで

それは

青空を漂う白雲の如く

ふわりと掴み所がなく


君の夢想は

子供の頃に

縁日で父に買ってもらった

綿菓子のように


咀嚼もせず口の中で勝手に溶けたが

甘過ぎて耐えられずに私は吐き出した

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