第19話 スカート
ご主人様とA子はマンションの庭園にいた。
「この辺りはもう一ヶ月も降ってませんね」
異常気象と認定されるほどの猛暑に花壇は枯れかけていた。
「可哀想なので水でも上げましょう」
そう言ってA子はスカートをたくし上げる。
「おいっ?」
「?」
A子はきょとんとした顔で中から水筒を取り出していた。
「紛らわしい所に仕舞うなっ!」
「よく冷えてます」
A子は仕舞っていた保冷剤も取り出して見せた。
「……ったく、そんなところに保冷剤とか水筒とか……四次元ポケットかそこは」
「便利じゃないですか」
素で答えるA子を前にご主人様は思わず仰いだ。
「……兎に角人前でスカート開くなよ」
「嫉妬ですか」
「違うわ!」
「大体、そんな面倒な所に入れていたら歩きづらくないのか?」
「別に。鍛えてますから」
そう言って今度はスカートの中から5キロの鉄アレイを取り出した。
「……俺は突っ込んじゃいけなかったのかも知れない」
思わず後悔するご主人様であった。
「どうです、ご主人様もスカート履きます?」
「要らん!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます