2025年の想い

 寒さに震え指を縮こまらせながら、PCの画面と向き合う。膝にあたたかな毛布を添えて。


 


 趣味の時間に鳴らすことが少しだけ戻ってきたが、相変わらず仕事で鳴らしていることの方が多いタイプ音を鳴らして。




 BGMは大好きな世界の数多の曲をループさせながら。




 


 


 今年も綴ろうと思います。






 毎年、この時期になるとあなたのことを考えます。




 去年も、電子の海に言の葉を流しました。




 来年はどうなっているのか、自分にも誰にも、分からないことでしょう。








 ――――この1年、世界は変貌を続けています。





 病魔の猛威は未だに、多くの人を苦しめています。


 それでも生活の中にあるものとして、大きく緩和をされ時が経っています。


 病魔によって中止になっていたイベントが、物事が、人の集まりが少しずつ再開されていきました。


 しかし、幾つもの病魔が重なり猛威を揮っている時期が発生しました。


 もしかすると、これから先、似たような時期が訪れるようになるのかもしれません。

 



 僕個人としては、仕事を駆け回りながら生活を続けています。




 楽しみにしている時間は減り、身動きができない日々が続いています。


 仕事も様々な失敗をしたり、嬉しいことがあったりと色々あります。




 去年は去年で、様々なことを行いました。


 仲間と共にあちらこちら、旅を何度か行いました。


 記憶の中で初めて訪れた場所、初めて歩く街中。


 集った者たちは皆、同じ目的を持ってそこに集まっていました。


 歌や踊り、光と音。年に一度行われる祭りへ、仲間の力を借りて集うことができました。


 少しずつ、少しずつ。過去の自分から姿を、行動範囲を変え続けています。


 


 


 自分の紡ぎたい世界は、真っ白なまま。


 それでも、広げたい世界があります。新しく知った世界もあります。


 動かない指を動かそう、と何度思ったことでしょうか。


 思い続けて指を動かした結果、幾つかの短い世界を送り出すことができました。


 錆びついた指は、まだ完全に錆びついてはいなかったようです。錆びつき具合は、とても酷いものではありますが。




 変わり続ける世界で、僕らは生きています。


 どうしようもないくらい、僕自身だけではどうにもならないことばかりです。


 それでも、縁を紡ぎ、世界を広げろうと足掻いています。


 積み上げた後悔に埋まりそうになりながら、後悔を引き摺りながらも生き続けています。


 いきなければ、きっと僕は真っ先に*んでしまうでしょう。





 ある時から、世界が歪んでいるように見え続けています。


 衝撃が強すぎて、振り切ることができそうにありません。


 けれどこれは抱えていかなければならないものだ、と思っています。


 考えれば考えるほど、思えば想うほど、苦しくなっています。




 ――――知らなければ、知らないままでいられれば良かった、と後から悔やんでいます。




 それでも、その想いはこれ以上言葉にしてはいけないと思うので。


 そのことに関して、僕は口を閉ざし続けましょう。




 ――――そのことが、僕から溢れてしまう前に。僕が愚かな手段を取ってしまう前に。


 

 ――――じくじくと痛む心に爪を立てながら、知らないふりをし続けて。




 


 




 何があろうと、変貌を続ける先見えぬ世界を僕は歩いていくしかありません。






 ――――少しずつ、あなたから離れていきます。 






 ――――少しずつ、あなたの知らない僕へとなっていきます。






 ――――少しずつ、あなたを*れてきている僕になってしまっています。






 こんな僕を見て、あなたはどう思うでしょうか。






 ――――その答えを、あなたから得ることができないなど、分かりきっていることなのに。






 それでも、愚かな僕は問い掛けをやめることはないでしょう。




 それでも、愚かな僕はあなたに想いを馳せ続けるでしょう。





 あなたに問い続けることが、僕に出来ることだから。




 あなたに想いを馳せ続けることが、僕にできることだから。





 躓き、歩くことを止めそうになっても、あなたへの問い掛けはやめることはできないでしょう。





 だって、あなたは僕にとって**だから。





 それが、僕にできるあなたへの***だから。





 たとえ、多くの人に理解されない行動だとしても。





 僕はきっと、続けていくことを誓うでしょう。





 続けることができなくなる、そのときまで。





 ひとつ、ひとつと言の葉を積み上げて。


 




 そうやって、幾度となく*いを紡ぎあげて。





 僕はあなたを想い続けるでしょう。




 僕はあなたへ想いを馳せ続けるでしょう。




 


 


 


 今年も、あなたへの想いを流しましょう。


 





 電子の海に、あなたへの想いを流して。






 ――END……?

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今年も想う、あなたのことを 夕焼ユウヤ @twilight-sunset-yy

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