第13話 勝手に好き勝手やった癖に困ったことになると責任転換するのは神様も同じ

「な…なによこれ?!」


精婆は自らがネットに流したこっくりさんを似せた方法で沢山の人間を異世界に送り込んだのだがバグが発生したのか最近送り込んだ人間がいつの間にか元に戻っているのを知った。

様子を見ようと自らか作った異世界へ行って驚いた。

自分の作った覚えのない祠が一つ出来ててそこに男一人と女二人が静かに暮らしていたのだ。

その人物は町の住人から神と呼ばれ願いを叶える武器を対価と引き換えに作ってスライム娘と巫女を通じてその場で使用させて叶えていた。


ある者は性転換効果のある杖を振るわれ男から女に変わり喜んで帰る。

またある者は大怪我をした自分の子供を怪我の治る不思議な槍で貫かれ元気になって帰る。

キューピットの矢(カウンター効果と感情を愛に変換する効果と治療の効果)、打出の小槌(巨大化の追加効果と遠距離攻撃と治療の効果)、竜宮の玉手箱(中にある発熱効果をつけた氷の剣に老化の追加効果と治療の効果)…etc

そこにはありとあらゆる思い付く武器が作成されていた。

病院の薬に必ず合わせて胃薬が出るようにどれを使っても効果だけを利用できるように治療の効果が付けられているのは拘りだろう。


それを見た精婆は自分が育てた世界を勝手に好き勝手していると激怒しライムと巫女に見つからない様にリュータの部屋に忍び込んだ。

いや、忍び込んでしまった。


「貴方ね?!私の世界で無茶苦茶しているのは?!一体どういうつもりなのか詳しいことを聞かせてもらうわよ!」


その部屋にはリュータが今まで作成した数々の効果がエンチャントされている武器の数々が置かれていた。

そして、部屋で一人になったリュータは声に驚き振り返り精婆を見てしまった…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る