第6話 オープニング4:日常の友
GM:次はPC1、黒山のシーンだ。
黒山:はーい。1だ。やったぜ。ぶっちゃけ侵蝕率なんていくらでもあげられるので低い出目は嬉しいです!
放課後の学校。グラウンドでは部活動に励む生徒たちの声がする。
夕日が夏に向け赤みを増していくそんな時間帯、君は教室に残っていた。
黒山:黒山はマイペースで…背景からして社交的ではあまりないので…寝ていたら放課後でした。僕はノイマンなので勉強なんてしなくても大丈夫なので!
万能すぎやしませんかねノイマン。いやエフェクトは万能なんですけどね。
GM:では教室の机に突っ伏していた状態の貴方の肩をとんとんと誰かが叩きます。見ると、緋山舞彩がそばに立っていました。周りには他の生徒は見当たりません。
響(シーン外):っぺ(唾を吐き捨てる)
黒山さんちのお部屋です。
黒山:なんだ、舞彩か…。
GM:「クロさん、部活動もしていないのにこんな時間までなにをしていたんですか?ま、見ればだいたい察しが付きますけどねぇ」
華奢な身体つき、肩に届きそうなウェーブのかかった髪を後ろでゆるくまとめ、紺色のリボンで束ねた少女、緋山舞彩は飄々と冗談をいうかのように黒山に問う。
響(シーン外):ちょっと失礼、よいしょっと。
黒山:立ち上がって何をするつもりですか!やめてください!
長谷部(シーン外):そろそろ壁殴りはやめろ
響(シーン外):違うよ、トイレだよ。トイレで壁を殴ってくるんだな
灰村(シーン外):そろそろルーニーはいいですわよ
時雨(シーン外):目が離せない子になりましたね
黒山:ふぅー。一応ノイマンだからある程度勉強はできるってことにして…。いやぁ、授業が退屈で思わず寝ちゃってね。気づいたら…夜か。
GM:夕方だ。「ははーん。余裕ですねぇ。じゃぁ余裕ついでにちょっと付き合ってくださいよ。生徒会の備品を買い足しに駅前のスーパーに行くんですが、手伝ってくれませんか?」
黒山:……。僕で良ければ。荷物持ちくらいには
GM:「よかった!それじゃぁ早速行っちゃいましょう!」
緋山舞彩は黒山の手を引き、学校から出るバスに乗り込む。その後駅前に降りてスーパーや雑貨をめぐり、必要な備品を買い揃えた頃には日はとうに落ちていた。
購入物が入ったカバンを提げた彼女は、地下鉄の入口で黒山に別れを告げる。
GM:「今日は付き合ってくださりありがとうございます。家族との約束があるので、ここで失礼します」
黒山:こんな僕で良かったら、また何かあれば頼ってね
GM:「はい。それではまた明日学校で!」そう言い緋山舞彩は階段を降りていく。
黒山:じゃぁ…そのまま身を翻して帰るって感じでシーンを終わりますか。
GM:ならこちらの描写を入れてシーンを終えよう。
灰村(シーン外):なんといいますか、リア充というよりは仲の良い他人みたいですね
黒山:実際僕はそういう設定を意識してますからね。ちょっと人と距離を取るって感じで
GM:彼女と別れた数分後。突然高濃度のレネゲイドを感知する。その一瞬の後に続き地響きが市内を揺らす。ただの地震ではない。地下で何かが爆発したのだ。周囲を警戒すると数カ所の地下鉄駅への入り口から黒い煙が上がっているのがわかる。
黒山:地下でなにが…舞彩が危ない!
先程別れた彼女は、まだあの場所にいるのだろうか。
日常の友を、否。これ以上失ってなるものかという想いが彼の歩みを早める。
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