普通ではない事を数え上げてみる
私は、幼少時にはすでに、自身が男でない事を不満に感じていました。女の体が大嫌いで、よりにもよって女として生まれてしまったと、唾棄すべき呪いのごとくに感じていたのです。
中学の頃に、第一次性徴が起こってより女性らしい体付きに変わってきます。胸が勝手に膨らんでいき、止められない。
悔しくて、悲しくて、死にたくなったものでした。
私は自然と猫背になり、胸を隠す服装をするようになりました。スカートなど、学校の制服以外では買ったことさえありません。大嫌いでした。
今でも、ゲームで使用するアバターで女を使うことはまずありません。バーチャルでくらいは本来の自分の性に戻りたいと願ってのことです。
そんな私でも結婚して、子供も産んでいます。矛盾しているじゃないか、と思われる人も居るかも知れませんが、別に矛盾などしていません。
私は、男の生まれ損ないですが、男が好きです。女の身体付きがどうにも嫌いだと申し上げています。ゲイが念願の女に転生したらどうなったか、の実証に過ぎないと思っています。
かつて、これに関して、別に私の事ではないのでしょうが、ある人のエッセイでひどく傷付けられた経験があります。私と同じように、男の生まれ損ないだけど男が好きだと公言している人がわりと居るのだろうと思いますが、それをして、このエッセイの著者は一刀両断したのです。婦女子が好きそうな自分設定だ、と。
怒りに震えました。
貴女に私の何が解かるのだ、と思いました。
今でこそ、LGBTは広く世に知られてきたものの、当時はレズビアンとゲイは知られていても、もっと細かく色々あるなんて事は考えられてもいませんでした。
輪廻を信じ、レズやゲイなど生まれ損ないが生じるなら、あって当然の現象ですが、宗教の多くが捻じ曲げられた教義を抱えているせいで、こんな簡単な理屈を見えなくしてしまうのだから恐ろしいことです。
私は、神の存在は信じますが、無宗教です。あれは偶像の崇拝だと思っています。宗教はそもそも、共有する必要がないからです。形を付ける必要はないし、統一する必要などどこにあるのかと思っています。
お互いが、それがベツモノであろうがなかろうが関知せず、お互い、他人など関係無しに自身の神に祈りを捧げていればいいものです。神が何者であるか、神が望むものが何であるかなど、知る必要はない。
神のために生きることを、神は望んでなどいない。それが私の神サマ論です。
神はけれど、何かを課してくることはあるのかも知れません。嫌なら拒否してもいいし、代わりは幾らでも居るといった類のことでしょうが。私にしか為せないというような事柄などこの世にありはしないから、代役は誰でもいいような仕事でしょうが、とにかく、何か仕事は課せられていると思っています。
私は、自惚れかも知れませんが、学生時代と新社会人の時代は、かなり使える人材だったと自負しているのですが、結婚した辺りから急激に使えない人間に成り下がりました。
自分でも不思議なくらいに、かつては出来ていた事柄が急に出来なくなったのです。右往左往し、要領も悪く、鈍感になりました。ある時期などは人が変わったように性格まで変化して、僻みっぽい、不平不満ばかりの人間になった事もあります。
私は人柄だけは誰にも褒められる人間だったのですが、本当に180度変わりました。まるで憑き物が憑いていたかのようだった、と過去を思い出すと感じます。
現在は、おそらくは病的な物忘れだけで、他は元に戻りましたが、その当時は日常生活に支障をきたすレベルでダメ人間でした。挙句の果てに、発狂寸前の感覚まで味わい、それらを現在でも克明に思い出すことが出来るのです。
物忘れは、責任感がないと言われ、周囲が発達障害を疑っているといった具合です。不思議なことに、自分の中の優先順位が高いものなら忘れないのです。だから、責任感がないとか、ぐうたらだと言われます。
私にとって大事なのは趣味で、それ以外はおざなりにしか捉えていないからだ、と言われたこともあります。わざとやっている、と思われることが悔しいんですが、確かに趣味のほうが優先なのかも知れないとは思い当たります。
最近になってやっと、一生懸命にやっているけれど、忘れてしまうのだと家族もようやく理解してくれました。
これらはひと財産だな、と、今では暢気に構えていたりもしますが、もしかしたらこれこそが、私が神から課せられたお仕事に関連しているのかも知れません。あまりに沢山、普通でない事が重なりすぎている気がするからです。
そんな気がしています。
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