ジレンマ 書くべきか書かざるべきか
私はものすごく執筆歴は長いです。つい最近までプロになる希望もさらさらなかったわけなので。なので、悪業が溜まりに溜まっています。
書きかけで放置した作品が何作もあります。自分でトドメを刺すにも忍びなく、読者さんが付いてない作品は、人知れずこっそり削除してパソコンのハードディスクに仕舞いこんで来ましたが、それでもほとんどの作品には必ず一人以上のフォロワーさんが居て、隠蔽工作が出来ません。
自分自身、昔々の話ですが、ブラウザのお気に入りページに登録していた作品がありました。アマチュアの作者さんで、ホームページに発表されていたものです。私はその作品しかチェックしてなかったので、ホームページ入り口に閉鎖のお知らせがあったかどうかも知らないうちに、そのページをいきなり見失うハメに陥りました。紙の本のように、いつでも読めるものだと思い込んでいて、保存さえしていませんから、もう永久に失われてしまったわけです、私の手からは。
本当に気に入っていたお話で、取り返しの付かない失態で悔やみました。皆さん、自衛手段は大事ですよ。
そういう苦い経験をしているので、自作は出来る限りウェブに残すように心掛けています。誰のお気に入りになっているか解からないから。
私も人間です。職業で書いているなら責任も取りますが、ただの趣味です。お裾分けの気分です。一作仕上げるのに一年は掛かる、けれど情熱は別のものへ移行してしまう。一年、同じ事を続けられる人がどれだけ居ますか。
本当に読まれているのか、カウンターが回るのは同時に上げた別作品のためで、それは読まれていないかも知れない、もう情熱も尽きた作品に掛ける時間が勿体無い、その時間を別のものに回したい……そうして書きかけ作品が溜まっていきました。
我ながら馬鹿正直だなと思います。よく聴くスタンダードな同人活動に倣って、ダメだと思ったらペンネームごと抹殺して、どこかへ雲隠れした体を装い、新たな身分を作って新人のフリして素知らぬ顔で戻ればいいんですよね。
けれど、私はおかしな潔癖症で、そういうのを不正と感じて反発してしまうのです。誰にも求められないなら、名前ごと消してやり直すのが利口ですけどね。それが出来なかった私は、書きかけ作品に囲まれて、今、雁字搦めになってます。
放置はサイアクのように言われます。迷惑だから何処にも発表せずに悦に浸っておけ、と言わんばかりです。人気になると思って発表して、アテが外れたという作者さんだって居るでしょう。アテが外れたけれど、責任は取るべきでしょうか。読者の責任である、読むという行為をとても多くの読者に放棄されているというのに?
書きかけ作品の処遇に困っています。このまま放置し続けるしかないと思いつつ、どこかで見切りを付けて削除すべきとも考えています。悪あがきで、一から改稿などもやろうとしてみましたが、どうにも情熱が注げない。
これが仕事なら割り切れるのでしょうけどね。
書き上げるまで投稿はしない、それが私には一番の気がしています。エッセイなどのように気軽にサクサクと書けるものでない以上、反応が悪ければ一気にモチベーションが消えうせます。
反応は悪いくせに、時代の方が勝手に擦り寄ってくるのか、後に同じネタばかりがゴロゴロと溢れかえる様ももう見たくない。先見の明とか言うんでしょうかね。
私を隠そうとする力は思った以上に強力で、どこかでひっそりとデビューしたいというささやかな夢さえ土中に埋めようとしているようにすら感じられます。
これは焦りでしょう。何もかもが自分を陥れようとしていると感じるなら末期です。少しでもストレスを解消するために、とりあえず、ネット投稿はもうしないと決めました。被害妄想だというのは解かっているものの、どこかで疑う自分が居るのも真実。その内なる自身を黙らせるために、私はもう新作をネットには上げないと決めたのでした。
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