第2話夜型人間
午前3時は夜か朝か?
この疑問を胸に抱きながら、ベッドに潜り込んだ私は悩んでいた。だが、何時の間にか襲ってきた睡魔により午前4時に就寝した。
私は午前8時に誰かに起こされた気がして重たい体を持ち上げ無理やり立ち上がった。しかし一人であった。
二度寝は一日を無駄にする気がして嫌いなので、パンをオーブンで焼き、バターとメープルシロップをたっぷりと塗りたくり食べた。食後はコーヒーをノンシュガー、ミルクだけを少量垂らして飲む。
何もすることがない午前中を寝ることはせずパソコンを意味もなく弄りながら過ごす。専ら動画を漁るのだ。だが、そのような事をしていると寝てしまいそうになる。実は私が気付かないだけで少し寝ているのかもしれない。
なんの根拠もないままに、これはいけないことだと唐突に立ち上がりコーヒーを啜る。今度は角砂糖を二ついれて甘めにしてみた。脳みそに糖分を入れなければならない。
脳から目覚めるのだ。
段々と夜が近づき更けてきた。私は元気になってきた。
私はやはり夜が好きなのだ。
ふとここで、「午前3時は夜か朝か?」という自問自答に納得のいく答えを得たのだ。
自分が寝るときは夜。あなたが起きるときは朝。
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