壁のむこう★　物音

まただ!!


夜中2時って言ったら、

草木も眠る丑三つ時だろ？


お化けの国に連れて行かれちゃうんだよな？




低いうなり声みたいな音と、

壁をドンッって、

1回だけ叩く音が響く!!


隣の人は、

毎晩何をしているんだろう!?


この壁の薄いボロアパートのお隣さんは、

昨日引っ越して来た……みたいだ!!


家に帰ったら、

新聞受けには、

「204号室に引っ越して来ました」

と書かれたタオルが入っていた！


どんな人なのか、

姿をまだ見ていない!!




あれからしばらく寝つけなかった……。


ジリリリリ……!!


なんの……音？


あぁ、

目覚まし！


うるせーな！


あ！


俺んだ!?


目覚まし時計をつかむと、

アラームを切る！


時刻を見て、

もう7時まわっていたのに驚く!!


やべ!!


寝過ごした!!


急いで身支度をした!!


独り暮らしは、

起こしてくれる誰かがいないのが、

不便だ!!


うるせー、母ちゃんが、

今だけはありがたかった……。


朝御飯抜きか……。


腹が鳴るなか、

牛乳をイッキのみしたら、

慌ただしくアパートを出て走った!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る