概要
五十年学んだ。先生が教えなかった世界が、外にあった。
五十年間、正解を教えられてきた。
卒業の日、初めて答えのない問いを渡された。
人類が地球を離れた、遠い未来。
巨大なタワーに生まれたタツオは、ロボットの先生に育てられ、五年ごとに上の階へ進んできた。学ぶことも、目指すものも、先生が教えてくれる。五十年生を終えれば、宇宙へ行けると信じていた。
だが、最上階で待っていたのは二つの進路だった。
タワーに残り、職員として暮らすか。
外へ出て、自分で仕事と生活を選ぶか。
自分の研究は、きっと外でも必要とされる。
そう信じて街へ出たタツオを迎えたのは、三十年前に教室から消えた同級生だった。
研究の成績は優秀。でも、仕事の探し方も、友人への謝り方もわからない。
不器用に働き始めたタツオは、ある輸送記録に見覚えのある数値を見つける。
それは、タワ
卒業の日、初めて答えのない問いを渡された。
人類が地球を離れた、遠い未来。
巨大なタワーに生まれたタツオは、ロボットの先生に育てられ、五年ごとに上の階へ進んできた。学ぶことも、目指すものも、先生が教えてくれる。五十年生を終えれば、宇宙へ行けると信じていた。
だが、最上階で待っていたのは二つの進路だった。
タワーに残り、職員として暮らすか。
外へ出て、自分で仕事と生活を選ぶか。
自分の研究は、きっと外でも必要とされる。
そう信じて街へ出たタツオを迎えたのは、三十年前に教室から消えた同級生だった。
研究の成績は優秀。でも、仕事の探し方も、友人への謝り方もわからない。
不器用に働き始めたタツオは、ある輸送記録に見覚えのある数値を見つける。
それは、タワ
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