概要
伯爵家の次男に嫁いで三年。ロゼルナは、愛人を連れて歩く夫との離縁を決めた。ところが出発の朝、その愛人が門まで追いかけてきた。離縁だけは困るという女は、夫を奪った時とはまるで違う、怯えた顔をしていた。夫から渡された離縁状と、女が握る雇用の約束。二つを読み比べたロゼルナは、夫が望んでいるものを知る。彼が今夜用意したのは、妻との仲直りを祝う宴だった。幼馴染ニルヴァンも、招待客のひとりだった。けれど彼に相談する前に、彼女には済ませることがある。宴へ行く前に、役所へ向かうのだ。妻が何を聞いて、何を決めたのか。今度こそ、夫にも最後まで聞いてもらおう。
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