宮本先生の文学に触れる時、
パッと思いつくのは、洋楽の歌詞なのである。
今回もそれに直る。
まずは魔法使いという、見方を変えれば危険な存在になりそうな血を、若くして受け継ぐ様は、ランシドの「time bomb」を彷彿とするし、
主人公の魔力が覚醒に至るまでに、仕留めてしまおうという件は、デヴィット・ボウイの「pretty things Are going to Hell」を感じる。
もっというと、黒の魔法使いが主人公の擁護に至る気持ちにはなぜだろう?
無償で危険な愛ということでレッチリ味を感じるのだ。
私が、宮本先生が「自分は理系だ」と仰るたびに、イヤイヤ……あなた文系ですよ。
と思うのはそういうところなのかもしれない。
まあ、ロックなお方なのだろう。
世代も、案外近いのかもしれない。
物語は、だいたい言ってしまったが……
魔法なるものが存在する世界線、両親を魔法によって失った主人公の新たな出会い。そして、覚醒の一片を匂わせる、ここから長編が続きそうな第一話。
という印象の構造。
魔法なる言葉は本来私は苦手だ……。
なんというか都合が良すぎる気がして。
しかし、魔法でさえも、この先生に言わせれば「それはロックだよ」と言われていそうな気がする(実際は知らないが!)
だから、読んでいるこちらも「ああ、魔法ってロックの事なのかあ」と思ってしまうのだ。
なので私からの感想は終始ロックになってしまい、ここまでで何遍もロックと言ってしまった。
最高にロックな短編。
ご一読を。