概要
「もう要らない」と捨てた従者の寝台に、聖女は聖女を捨てて来た。
「もう要らない」。
七年仕えた聖女に、俺はそう言われた。
理由は聞かなかった。剣を置き、荷をまとめ、礼をして宿場町を出た。それが従者の作法だ。
その夜、安宿の扉が叩かれた。
白い巡礼衣ではなく、町娘の服を着た聖女が立っていた。
「要らないのは、聖女の方だった」
聖女の力は純潔の対価――教会はそう教える。彼女は俺の寝台で、それを捨てた。
額の聖印が消え、聖都の鐘が乱打された朝、彼女は俺の手を取って言った。
「あなたを要らないと言った私を、要らなくならせない。名前で呼んで。レオン」
印を失った彼女の浄化は、なぜか前より強かった。
教会が決めた十二の戒律を一つずつ捨てながら、聖女でなくなった女と、教会に追われる旅が始まる。
※性描写あり。登場人物は全員成人です。
七年仕えた聖女に、俺はそう言われた。
理由は聞かなかった。剣を置き、荷をまとめ、礼をして宿場町を出た。それが従者の作法だ。
その夜、安宿の扉が叩かれた。
白い巡礼衣ではなく、町娘の服を着た聖女が立っていた。
「要らないのは、聖女の方だった」
聖女の力は純潔の対価――教会はそう教える。彼女は俺の寝台で、それを捨てた。
額の聖印が消え、聖都の鐘が乱打された朝、彼女は俺の手を取って言った。
「あなたを要らないと言った私を、要らなくならせない。名前で呼んで。レオン」
印を失った彼女の浄化は、なぜか前より強かった。
教会が決めた十二の戒律を一つずつ捨てながら、聖女でなくなった女と、教会に追われる旅が始まる。
※性描写あり。登場人物は全員成人です。
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