概要
王女「わたくしは、この王国を滅ぼします」侍女「姫様、それは反逆です。」
「わたくしは、この王国を滅ぼします」
「姫様、それは反逆です。……で、何から始めます?」
王国暦四百十二年。王太女アルテミシアは美貌も才知も魔法も、剣の腕さえ持つ「完璧な王女」。
ただし、真に認められることは少なく、腕を上げて立っているだけで「お見事」と十四回褒められ、剣を振れば相手がわざと負けてくれる王宮の世界。
――なぜ、何もしていない自分が偉いのか。この国の慣習は何か間違っているのではないのか。
ある夕暮れ、禁書庫から消えたはずの一冊が、彼女の閲覧机に置かれていた。
異界から流れ着いた書『人間と市民の権利の宣言』。
その第一条は、王国のどの法とも違う言葉で始まっていた。
「人は生まれながらに自由であり、権利において平等である」
パンの値段も知らない王女が、厨房で、農奴の村で、
「姫様、それは反逆です。……で、何から始めます?」
王国暦四百十二年。王太女アルテミシアは美貌も才知も魔法も、剣の腕さえ持つ「完璧な王女」。
ただし、真に認められることは少なく、腕を上げて立っているだけで「お見事」と十四回褒められ、剣を振れば相手がわざと負けてくれる王宮の世界。
――なぜ、何もしていない自分が偉いのか。この国の慣習は何か間違っているのではないのか。
ある夕暮れ、禁書庫から消えたはずの一冊が、彼女の閲覧机に置かれていた。
異界から流れ着いた書『人間と市民の権利の宣言』。
その第一条は、王国のどの法とも違う言葉で始まっていた。
「人は生まれながらに自由であり、権利において平等である」
パンの値段も知らない王女が、厨房で、農奴の村で、
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