概要
無表情令嬢、顔に出ないせいで婚約解消されそうになる。
「氷面の令嬢」と揶揄され疎まれている公爵令嬢、マーシィ・メルクロン。
魔力すら持たず、生まれつきの無表情体質によって周囲に忌避されていた彼女にとって、幼い頃から優しく接してくれた婚約者エルフィンは、何よりも大切な存在だった。
だが、十六歳になったある日。とうとう、愛を信じられなくなった彼のほうから婚約解消を提案されてしまう。
「貴女は、その……。僕のことが好きではないでしょう?」
大好きなのに、顔に出ないだけなのに。
マーシィは傷つき、ドレスの裾を強く握りしめた。
エルフィンは宣告した。
「……三ヶ月後の舞踏会で、婚約の解消を公表することにしましょう」
三ヶ月――猶予があるのなら。
まだ、諦めるわけにはいかない――。
内心では不器用な無表情令嬢が、周囲の助けも借
魔力すら持たず、生まれつきの無表情体質によって周囲に忌避されていた彼女にとって、幼い頃から優しく接してくれた婚約者エルフィンは、何よりも大切な存在だった。
だが、十六歳になったある日。とうとう、愛を信じられなくなった彼のほうから婚約解消を提案されてしまう。
「貴女は、その……。僕のことが好きではないでしょう?」
大好きなのに、顔に出ないだけなのに。
マーシィは傷つき、ドレスの裾を強く握りしめた。
エルフィンは宣告した。
「……三ヶ月後の舞踏会で、婚約の解消を公表することにしましょう」
三ヶ月――猶予があるのなら。
まだ、諦めるわけにはいかない――。
内心では不器用な無表情令嬢が、周囲の助けも借
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