概要
十歳で捨てられた王子は、十六歳で祖国に牙を剥く。
ハサミード王国第一王子、ハリーム・アル=ハサミード。
かつて彼は、誰よりも優しく、誰よりも王族としての責務を果たそうとする少年だった。
しかし、五歳のときに負った大火傷によって顔と視力を損ない、両親から疎まれ、弟ラシードばかりが愛されるようになる。
それでもハリームは努力を続けた。
いつか父に認めてもらえると信じて。
だが、王国暦1010年。
革命の炎が王都を包み、両親は弟だけを連れて国外へ逃亡。十歳のハリームは王宮に置き去りにされ、バスト監獄へ投獄されてしまう。
顔を覆う鉄仮面。
外へ出ることのできない専用の牢獄。
そして、決して迎えに来ない家族。
六年の歳月が流れた。
その間に祖国は隣国ザバル王国によって滅ぼされ、父と母、そして弟は、ハリームが存在しないかのように王国再
かつて彼は、誰よりも優しく、誰よりも王族としての責務を果たそうとする少年だった。
しかし、五歳のときに負った大火傷によって顔と視力を損ない、両親から疎まれ、弟ラシードばかりが愛されるようになる。
それでもハリームは努力を続けた。
いつか父に認めてもらえると信じて。
だが、王国暦1010年。
革命の炎が王都を包み、両親は弟だけを連れて国外へ逃亡。十歳のハリームは王宮に置き去りにされ、バスト監獄へ投獄されてしまう。
顔を覆う鉄仮面。
外へ出ることのできない専用の牢獄。
そして、決して迎えに来ない家族。
六年の歳月が流れた。
その間に祖国は隣国ザバル王国によって滅ぼされ、父と母、そして弟は、ハリームが存在しないかのように王国再
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