概要
拾ったので届けました。校則ですから。
二年A組の白鳥紗英は、学年一の美少女で、学年一の無表情だ。
その彼女が、毎朝、隣のクラスの俺の机に何かを置いていく。消しゴム、ハンカチ、ヘアゴム。本人に聞くと「覚えていません」と言う。
俺は風紀委員の落とし物当番だ。校則では、拾得物は当日中に落とし物箱へ。昼の放送で呼び出し、窓口で本人確認のうえ返却。保管期限は月末まで、過ぎたら処分。
だから届けた。今日も届けた。生徒手帳も、上履きも、家の鍵も。
彼女は毎回、窓口に来て、全校の前で「私の物です」と言って持ち帰る。そして翌朝、また置いていく。
置いていく物は、少しずつ大きくなる。処分日まで、あと二十八日。
――最後に箱の前に立っていたのは、彼女自身だった。
その彼女が、毎朝、隣のクラスの俺の机に何かを置いていく。消しゴム、ハンカチ、ヘアゴム。本人に聞くと「覚えていません」と言う。
俺は風紀委員の落とし物当番だ。校則では、拾得物は当日中に落とし物箱へ。昼の放送で呼び出し、窓口で本人確認のうえ返却。保管期限は月末まで、過ぎたら処分。
だから届けた。今日も届けた。生徒手帳も、上履きも、家の鍵も。
彼女は毎回、窓口に来て、全校の前で「私の物です」と言って持ち帰る。そして翌朝、また置いていく。
置いていく物は、少しずつ大きくなる。処分日まで、あと二十八日。
――最後に箱の前に立っていたのは、彼女自身だった。
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