嫌われる後輩の条件は、実は仕事ができないことではない。
もちろん、全ての会社がそうであるとは言わない。
これが、ニューヨークや、都心の一部企業であれば、多分そうではない。
仕事ができない=嫌われる
とはならないと言いたい。
特に日本では、不器用であっても、要領が悪くても、日本語ができなくてもだ!
遅刻せず、挨拶ができればクビにはならない。
物覚えが悪くても、昭和気質の上司がまだオフィスに居座っているために、
誠実で、愛想や愛嬌があれば見捨てられることはないのだ。
(命に直結する仕事だったら話は別かもしれないが)
では、何が嫌われる要因になるか?
多いのはこれだと思う。
「言い訳が多い」
すいませんでした。以後気をつけます。
これで済む会話を、
でも〇〇先輩の言っていたのは云々……
とか付け足したりするから、叱られる人数が増え、話が長くなるのだ。
マクラが長くなった。
本作に出てくるAIは、なんとも……言い訳が多い。
……というか、2222年であるならおそらく、リモートの技術も上がってるんじゃないのか?
いけないってわかったら、俺ならそっちに舵切るなあ……。
と思いながらも、
若干イライラする会話が繰り広げられるのだ。
まさにキャッチコピーの言葉を借りて、
「本当にAIの会話か!?」
と思ってしまう。
そして終いには、案の定なオチが待っている。
最近……AIがどういう文章を書くか、流石にわかってきたので、
本当にAIが書いたのか……?
と思ってしまったが、これはー……見事に騙された事になる。
これも現実であり得るディストピアの景色たり得るかもしれない
。
ご一読を。
「そう来たか……!」と思わず膝を打ちました。素晴らしい発想だと思います。
時は2222年。人工知能搭載ロボットSI-EA(シエア)が人間とともに暮らしている世界。間近に講演を控える社長は、秘書に起用しているSI-EAのポンコツぶりに焦りを募らせ……?
秘書の絶妙なポンコツぶりに笑いました。理屈では間違ったことは言ってないんだけど、上司に対する発言としては微妙に不適切な感じがAIっぽくて面白かったです。AIっぽいというか、セリフは本当に生成AIで書かれているわけですけれども。
AIひいてはSI(スーパー・インテリジェンス)が行き着くところまで行き着くとこうなるのか……とニヤリとさせられました。本作はAIを巧みに活用した、一種の「奇書」であると思います。是非ご一読ください!!
AI搭載ロボットが人間と同じように暮らす未来を舞台に、社長と機械秘書のやり取りを描いたSFコメディです。
出張直前に発覚する、とんでもない手配ミス。
焦る社長と、どこか絶妙に噛み合わない秘書との応酬がとても軽快で、会話劇としても凄く楽しめます。
しかし、本作の本当の魅力はそれだけではありません。
作品冒頭に示された「AIを用いた独自の執筆ルール」まで含めて、物語そのものがひとつの仕掛けとして設計されています。
詳しく書くと面白さを損なってしまうので、これ以上は言えません。
ただ一つだけ。
ぜひ、最後まで読んだあとに、もう一度タイトルや冒頭、タグまで見返してみていただきたいんです。
「ああ、そういうことだったのか!」と膝を打ちたくなるはずです。
AIという題材だからこそ成立する、発想と構成の妙が光る一作。
短時間で読めて、しっかり驚かされたい方にぜひオススメです!!
KOC2026秋の機械のお題でかかれたこの作品。
こういうやり方もあるんだ、と感心させられっぱなしでした。
近年、なにかと話題の人工知能について扱っていて、時事ネタもあってにやりとさせられてしまいます。
この物語の舞台は2222年、この時代ではSI-EA(シエア)と呼ばれるロボットが人間と同じように生活しているようです。
主人公はある会社の社長で、そんなシエアを秘書にしているのですが、シエアが福岡行きの便を予約できていなくて、言い争いになってしまいます。
とにかくこの二人のやり取りが面白いんですよね(笑)
社長はシエアを罵倒しまくりますが、彼も何の解決策も考えることができていないので、主人公も無能なんじゃ……と思っていたら、最後に衝撃の真相が。
こういう叙述トリックもあるのかと感心させられました。
短い物語ですが、衝撃を受けること間違いなしなので是非ご一読を。
構成そのものを紐解いていくと、「これはある種の叙述トリックなの……か?」という衝撃の展開が。
ストーリーは、とある「社長」と「AI秘書」との会話によって構成されており、チケットを買い忘れた秘書を社長が叱るところから始まります。
本作の特徴は何と言っても、「AI秘書のセリフはAIらしさのため、あえてAI出力している」ということ。
カクヨムの規約としてカクヨムコン11の前後から出てきた「AI本文利用」とかのタグ付け。それにまつわる内容にかなり踏み込んだものとなっております。
そして読み進めるごとに、そのタグ的な「AI本文利用」の意味が変容していくことに……。
ある種のメタ的な「作品構成」を逆手に取った本作。ストーリーとしてのオチだけでなく、それを通して「作品そのもの」が持つ意味までひっくり返る。
一本取られた!と清々しい気持ちになれる作品でした!