概要
毒は苦く、呪いは冷たく、嘘は濁る。――真心だけが、甘い。
毒は苦く、呪いは冷たく、嘘は濁って、真心は甘い。口にしたものすべてが「味」になる聖舌の持ち主リゼットは、毒見役として四年飼われた公爵家を追われた日、祖母の遺した下町の店で食堂を開いた。
看板メニューは日替わりの「毒消しの煮込み」。医者に「気のせい」と言われた肩の痛みも、教会で祓いきれない呪いの残りも、この店の一皿が消していく。
やがて店に現れたのは、何を食べても味のしない騎士団長。彼はスープをひと口飲んで、椀の中に涙を落とす。
「なら、明日から客として通う。客なんだから、文句はないな」
味を読む女と、味を失った男。ふたりの食卓はやがて、王都に潜む「無味の毒」の陰謀に届く。
――――
※本作は小説家になろう・アルファポリスにも同名義で掲載しています。
看板メニューは日替わりの「毒消しの煮込み」。医者に「気のせい」と言われた肩の痛みも、教会で祓いきれない呪いの残りも、この店の一皿が消していく。
やがて店に現れたのは、何を食べても味のしない騎士団長。彼はスープをひと口飲んで、椀の中に涙を落とす。
「なら、明日から客として通う。客なんだから、文句はないな」
味を読む女と、味を失った男。ふたりの食卓はやがて、王都に潜む「無味の毒」の陰謀に届く。
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※本作は小説家になろう・アルファポリスにも同名義で掲載しています。
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