概要
本当の彼を知らないまま、好きでいたかった。
「今日、かわいいじゃん」
「え、ほんと?嬉しい」
みんなの前では、恋人のような私たち。
けれど二人きりになれば、話すことすらあまりない。
連絡も取らない。二人で会いたいとも思わない。
それなのに、彼に彼女ができた夜、私は少しだけ泣いた。
彼の「かわいい」を、本気だと思ったことはない。
私の「好き」だって、どこまで本気なのか分からない。
それでも私は、彼とのこの関係が好きだった。
好きなのに、付き合いたくない。
知りたいはずなのに、知りたくない。
本当と嘘のあいだにある、名前のつかない関係の話。
「え、ほんと?嬉しい」
みんなの前では、恋人のような私たち。
けれど二人きりになれば、話すことすらあまりない。
連絡も取らない。二人で会いたいとも思わない。
それなのに、彼に彼女ができた夜、私は少しだけ泣いた。
彼の「かわいい」を、本気だと思ったことはない。
私の「好き」だって、どこまで本気なのか分からない。
それでも私は、彼とのこの関係が好きだった。
好きなのに、付き合いたくない。
知りたいはずなのに、知りたくない。
本当と嘘のあいだにある、名前のつかない関係の話。