3話まで読ませていただきました。
魔法少女オタク歴十年の主人公が、最強クラスの美少女吸血鬼になってしまうという時点でかなり楽しい設定ですが、実際に読んでみると「強い美少女になったこと」以上に、主人公のオタクとしての視点がとても魅力的でした。
特に好きだったのが、カナリアとの共闘後、自分に注目が集まっている配信で「最後の一撃を巻き戻して見てくれ」とカナリアの戦い方を解説する場面です。さらに掲示板でも、自分が“八重歯ちゃん”として話題になっているのに、長文でカナリアの手の震えや避難誘導まで語り始めるところに、十年間追い続けてきたファンとしての筋金入りっぷりを感じました。
吸血鬼として血を飲まなければならない問題も、人を襲う方向ではなく「魔物の血をリボンでこっそり吸い上げればいい」と即座に攻略法を考えるのが主人公らしくて面白かったです。「オタクは設定を与えられたら攻略法を考える」という台詞も妙に説得力がありました。
そして、匿名掲示板で推しを布教していたはずが「十年選手」という言葉からあっさり本人認定されてしまう流れも笑いました。見る側だった主人公が、最後に【チャンネルを作成する】ボタンへ指を置くところまで含めて、これから“ルナリア”としてどう活動していくのか楽しみです。