概要
親友と実妹が、大学一のイケメン彼氏を「九十歳の老人」に加工して、...
付き合って三年になる恋人から、プロポーズされた。
浮かれた気分のまま奏人を実家へ連れていった私は、両親から仕事や家族のことをいろいろ聞かれるくらいは覚悟していた。けれど玄関のドアが開き、母の志保が私の後ろにいる奏人を見た瞬間、その顔から笑みが消えた。
母は私の腕をつかみ、そのままキッチンへ引っ張っていく。
「千紗、あなた何を考えてるの? あの人、どう見たって九十近いおじいさんじゃない。まだ二十四なのに、どうしてあんな人と……」
何を言われているのか分からなかった。
振り返れば、リビングでは久我奏人が父のそばで果物を切っている。葉澄大学大学院修士課程二年。すっきりした黒髪に、まっすぐ伸びた背中。どこから見ても二十四歳の青年だ。
ところが父が差し出したスマホの画面には、まる
浮かれた気分のまま奏人を実家へ連れていった私は、両親から仕事や家族のことをいろいろ聞かれるくらいは覚悟していた。けれど玄関のドアが開き、母の志保が私の後ろにいる奏人を見た瞬間、その顔から笑みが消えた。
母は私の腕をつかみ、そのままキッチンへ引っ張っていく。
「千紗、あなた何を考えてるの? あの人、どう見たって九十近いおじいさんじゃない。まだ二十四なのに、どうしてあんな人と……」
何を言われているのか分からなかった。
振り返れば、リビングでは久我奏人が父のそばで果物を切っている。葉澄大学大学院修士課程二年。すっきりした黒髪に、まっすぐ伸びた背中。どこから見ても二十四歳の青年だ。
ところが父が差し出したスマホの画面には、まる
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