何度も登った、勝手知ったる山。けれどその日、祖父と孫は見覚えのない道へ迷い込む。一時間歩いても、お腹が空かない。喉も渇かない。身体も疲れない。それを聞いた祖父は、突然顔色を変えた。「……食べろ。今すぐだ」静かに現実からずれていく感覚が怖い、正統派の山怪談。読み終わったあと、梅干しをひとつ持って山へ行きたくなります。
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