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怪獣のお引っ越し

怪獣のお引っ越し

鳥辺野九

おすすめレビュー

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★★★
★9
3人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 山本倫木
    1105件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    「僕」と「怪獣」の物語

    終始一貫して「僕」の一人称で語られる短編です。

    物語冒頭、巨大怪獣を運搬中のトレーラーがやってきます。
    やってきたトレーラーに載っていた頑丈そうな檻は、しかし、ひしゃげて中身は空っぽ。
    さて、中に居たはずの怪獣の行方は如何に……。

    言ってしまえばそういった話なのですが、静謐で穏やかな「僕」の語り口には引き込まれるものがあります。
    部屋でカレーを作ってみたり、彼女との同居を想像してみたりする「僕」。
    でも、そんな「僕」を通じて語られる彼女とのやり取りは、どこか胡乱な空気も。
    「彼女」が何者なのか、分かるようでいて、よくよく考えるとやっぱり分からなくなったり。


    より大きな物語の一部分だけを切り取ったような、不思議な雰囲気の漂う物語です。
    読んでいて、想像力をとても搔き立てられました。

    • 2026年9月17日 21:36