妖怪には造詣の深い作者の、その名の通り
栃木在住ならではの瑞々しい自然や伝承を
織り込んだ作品の中で異彩を放つ長編
【栃木妖怪研究所日誌】のスピンオフ…。
登場人物の高校時代の一コマを切り取った
この掌編には、昔懐かしい 妖怪たち の
姿が現代にも生きいきと存在している。
作者ならではの 妖怪 への深い眼差しが
卒業を間近に控えた高校生達と妖怪達との
温かな交流へと昇華している。
本来、妖怪とはこういうもの。
畏れを持ちつつも、至極自然に身近に居て
時には驚かされ、時には指導され、又
時には人生の途中にある様々な出来事を
励ましてくれる。
何より、彼ら高校生たちの意気や佳し。
ぬらりひょん、ろくろ首、雪女、天狗、
大豆生田w、河童、座敷童子……。
いつまでも存在して欲しい。