• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
【短編】絵画

【短編】絵画

文月余

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★23
8人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 彩津夜まお(さいつよ まお)
    491件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    何人重ねてもその色には届かない。

    この作品で怖いのは、「あの絵の材料は何だったのか」という疑問に、最後まで答えが与えられないことです。祖父が手作りしていた顔料、決して入れてくれなかった奥の部屋、そして血で絵を描いていた住職の「何人重ねても越えられない」という言葉。点在していた違和感が最後に一本につながった瞬間、玄関に飾られた一枚の絵がまったく違って見えてきます。そして最後の一文が、読者を「まだそこにある離れ」へ置き去りにする。説明しすぎないからこそ、絵の奥行きが現実の外側まで続いているような余韻が残ります。

    • 2026年9月16日 21:43