概要
譲れないのは持論。譲りたいのは責任。
木星を周回する燃料補給ステーションで、榊と水島はタンクの点検に当たっていた。
榊が育てた後輩は、いまや榊の記録を学習したAIから技術を教わっている。無断で使われた日誌の削除を勝ち取った榊と、知識は人を救うために使うべきだと考える水島。二人の議論を、AIの警告が遮った。
タンク破裂まで、推定二十分。安全に止めるには、十分。
だが、目の前の計器はどれも正常だった。
AIを信じるのか。自分の経験を信じるのか。
誰が停止を決めるのか。
答えを相手に求める間にも、残り時間は減っていく。
榊が育てた後輩は、いまや榊の記録を学習したAIから技術を教わっている。無断で使われた日誌の削除を勝ち取った榊と、知識は人を救うために使うべきだと考える水島。二人の議論を、AIの警告が遮った。
タンク破裂まで、推定二十分。安全に止めるには、十分。
だが、目の前の計器はどれも正常だった。
AIを信じるのか。自分の経験を信じるのか。
誰が停止を決めるのか。
答えを相手に求める間にも、残り時間は減っていく。
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