応援コメントやレビューなど、ありがとうございます。ありがとうやでえ、ほんま。
遅くなりましたが修正報告です。
反省零の業人譚
第12話冒頭、「そこしか知らなかった」とすべき部分が「そこ知らなかった」となっていたので修正。
ハエモグラ男と仲良くする法律
概要と、第1話から年齢に関する表現を直接的なものから婉曲的なものへ変更。
異世界業人と終焉の狼
第4話終盤、キュララの台詞を修正。すでに調査を開始している、といった内容に変えています。
業人について
それぞれこんな感じを意識して書いてます。
反省零の業人譚
現実的な世界を舞台とした、精神的な化物としての業人を表現
ハエモグラ男と仲良くする法律
肉体的な化物としての業人を表現
異世界業人と終焉の狼
精神的な化物である業人に非現実的な世界で力を与えたらどうなるかを表現
おまけ
異世界業人に登場する予定のツチスケ・カミヤとセブン・デザインドの草案です。
どっかで聞いたことがある名前?
まあ、今の世の中被りは仕方ないのではないでしょうか?(すっとぼけ)
ツチスケ・カミヤ
現代日本からの転移者であり、転移の際に入手した下法「クリエイション」を用いて生み出した七人の人造女神『セブン・デザインド』を率い、傍若無人に振る舞いながら圧倒的な力で『ゾァダッド帝国』を建国、現在は不老不死を得た代償に永い眠りについている。
各種魔導機器は、彼が自身の生活水準を現代日本並みに引き上げる為に創造したものであり、唯一の功績と言っても良い。
本来は背の低い醜男の中年だが、現在は二十代の長身痩躯、長い髪を持つ美青年の姿を得ている。
非常に利己的で、他責的、また怠惰でありながら誇大妄想と承認欲求に取り憑かれている。異性に対する異常なまでの執着と、同性に対する攻撃性、支配欲求を持つ。
血の繋がった父親から「業人」と呼ばれる程に手の施しようがない。
自分が無条件に愛され、敬われる世界を「理想の世界」と称する。自分が楽しければ他人も楽しいに違いないという、想像力の欠如や自他境界の曖昧な思考の下に暴走を続ける。
『セブン・デザインド』
ツチスケ・カミヤが創造した七柱の人造女神。
キュララ・スターレイ
処女を司る一柱。永遠の処女。白銀の髪に、宝石のような瞳を持つ。
「無為なる胎」と呼ばれる袋状の体を持つ化物を召還する他、高い再生能力を持つ。ただし、ツチスケ・カミヤの不老不死と異なり、あくまで永遠に処女である為の再生能力であり、限度がある。
ツチスケからは何度も肉体関係を強要されており、その度に破瓜の苦痛を味わわされている。また、その再生能力故に、自身の子ですら異物として排除してしまう。
肉体的な処女性に固執するツチスケ・カミヤの浅ましさや、41歳の中年男性でありながら処女に執着するという情緒や価値観が停滞していることの象徴。
ミチリナ・ジエ
母性を司る一柱。歪な母性を持ち、ツチスケ・カミヤのすべてを肯定する。
栗色の長髪をおさげに結っている。瞳の色は琥珀色。
乳白色の液体を操る力を持つ。この液体には過度の依存性があり、口にせずとも肌に触れただけで依存が起こる。
母親のようにツチスケの身の回りの世話をしていることが多い一方で、ツチスケの性欲を自発的に察して行為を求めなければならないという枷に囚われている。ツチスケは彼女に、母親に甘えたいという欲求と同時に、母親を暴力によって支配したいという欲求を頻繁にぶつけている。
ツチスケ・カミヤが過保護であった母に対する恨みや、己の内では「自分は独立した立派な男性だが、母親によって支配されていたから実家で引きこもっていた」と母や実家に対する依存を正当化している思考の象徴。
ハギア・ブーラック
異性を司る一柱。性的な魅力を周囲にばら撒く一方で、その体を自由に出来るのはツチスケ・カミヤだけという願望の具現化。
小麦色の肌、真っ赤な長い髪を腰の辺りまで垂らしている。瞳の色は紫。露出の高い衣装を着ている。
「炎上鞭」と呼ばれる炎を纏った鞭を武器とする。
ツチスケは彼女をアクセサリーのように扱う。また、他の男性に差し出すような真似をし、彼女自身にその男を拒んで殺すように仕向けた後、衆目の前で行為に及びながら嫉妬を煽るような発言を繰り返すことを好む。
現代日本では決して得られなかった、多くの男性から求められる女性に対する劣等感や、そんな女性が自分以外の男性を拒絶して痛めつける姿を望む、ツチスケ・カミヤのおぞましくも浅はかな恋愛観の象徴。
シズナ・レイニー
庇護を司る一柱。常に涙を流している。ツチスケ・カミヤの庇護欲を満たし、自分には甲斐性があると思い込む為の傀儡のような存在。
艶やかな黒髪に、水色の瞳。
「涙雨」と呼ばれる魔法を使い、自在に雨を降らせることが出来る。涙雨は体力ばかりでなく気力を急速に奪っていく効果を持つ。
人造女神の素体となる以前は、夫をツチスケに殺された未亡人であった。
その為か、ツチスケは彼女に肉体関係を迫ることはない。ただひらすらに、可愛そうな女性を自分が守っているという妄想の道具として使い続けている。
どこまでも利己的で、他責的でありながらも、自認は優しいというツチスケ・カミヤの狂った自己認識を象徴する。
アンジュレ・プランセ
秘密を司る一柱。常に黒いローブで全身を隠しており、ツチスケ・カミヤだけが素顔を知っている。他者が知るのは、甘く囁く様な声と真っ白な左手のみ。
「孤独の暗幕」という魔法を行使する。他者を何もない空間に幽閉するという効果を持つ。
ツチスケから秘め事を強要されている他、それを他者に匂わせるようにも命令されている。
秘密を独占して、他者より優位に立ちたい、他者からの羨望を受けたい、といったツチスケ・カミヤの孤独と承認欲求を象徴する。
マリアット・ドリム
信仰を司る一柱。神として崇められたいというツチスケ・カミヤの願望を具現化した存在。
金の刺繍が入った純白の修道服を着ている。清楚な印象を与える顔立ち。
「偽聖光」と呼ばれる魔法を行使する。これは傷や病が癒えたかのように幻覚を見せる一方で、急速に症状を悪化させるもの。
動く石像を配下として使役する。
当然の如くツチスケとは肉体関係を結んでいる。過度に神聖視するような台詞を口にするように求められている。
神の座を簒奪して尚、その座を脅かされるのではないかと不安で仕方ないが故に信仰を強要する存在を造り出した。ツチスケ・カミヤの臆病な心を象徴する。
シオリュナ・ザイアット
知性を司る一柱。賢いが、自分よりは劣る。という現実では決して存在しなかった存在を夢見たツチスケ・カミヤの願望を具現化した存在。
装飾過多な学者風の装いをしている。眼鏡を掛けている。
知識を忘却させる「順頭」と呼ばれる魔法を行使する他、「紙魚の書霊」と呼ばれる白い蚯蚓のような群体型の怪物を使役する。
ツチスケは異性に対して異常な執着をもつものの、正しい性知識は身についていない。にも関わらず、シオリュナの知識に対しては反感を抱き、彼女から一部の知識を削除している。その為、性的な関係に於いては無知と化しており、ツチスケの狂った性知識を常識として信じ込まされている。
ツチスケ・カミヤの抱く知性に対する印象は「なんか格好良い」「賢いと他人に優位を取れる」程度であり、知性そのものに価値は見出せない。そんな浅ましさ、また、自分よりは劣ると設定していることから、賢い女性に対する劣等感の象徴である。