「黒曜の断罪者」も、無事完走しました。読んでくださった方、ありがとうございました。
で、お礼代わりというわけではないんですが、イベント情報(「日本の夏、妖怪の夏」だったかな?)を見ていて思い出したことがあるので、一つ。
まず、お断りしておきますが、基本的に事実です。まあ、私の思い込みによる妄想、という可能性もありますが、少なくとも私にとっての恐怖体験であったのは事実です。ただ、具体的なことは書きません。理由は後述します。
子供のころ、窓の外に妖怪を見ました。4歳くらいだったと思います。6歳のころ、水木しげるさん(?)が、「小学1年生」みたいな雑誌に書いていた妖怪を見て、「僕の見たのこれだ!」と家族に教えたのを覚えています。
高校生の頃、夜、トイレに行った後、部屋に戻ろうとしたとき、廊下の端の窓のブラインドが開いていて、真っ黒な窓が見えて、十五分近くもその場から動けなかったこともありました。子供のころに見た姿が目に焼き付いていて、目を閉じると、写真のようにくっきり見えてしまい、大人になっても、黒い窓のそばには近づくこともできませんでした。
社会人になってしばらくして、たくさんの人の前で話す機会がありました。一度目は、微妙な違和感でした。数年後、もう一度機会があって、大勢の前で話しました。そして、気が付きました。暗い窓のそばに近づけるようになっていました。そして、目を閉じると写真のようにはっきり見えていた姿が、思い出せなくなっていました。イラストのように、「あそこはこうなっていた」というようには思い出せるのですが、「赤ん坊の肌のようにピンクでつやつやしていた」のは、見えなくなっていました。まあ、日常生活を送る上では、大変助かったのですが。
それ以来、詳しいことは人に話していません。話してしまうと、完全に忘れてしまいそうな気がするからです。「力の言葉」というファンタジー小説の中に、言葉を知る人が増えるほど、一人当たりの持つ力が弱くなる、という設定がありましたが、怪奇現象というのも、同じなのかもしれないと思います。「雪女」などの、誰にも話すな、というような部分も、そういうところからきているのかな、と思います。