これ、どっちも私が今書いてる小説なんだ。趣味で書いてるんだけど、キャラクター設定はプロの基準でしっかり作り込んでるんだよね。もし2つのうち1つ読むとしたら、どっちが見たい?
①
失業し、家賃の支払いにも窮していた黒川夕菜(くろかわ ゆうな)。
彼女は、母の遺品であるルビーが高値で売れたことをきっかけに、宝石業界の『暴利』に魅せられた。
「ミャン国の国境から日本に宝石を持ち帰るだけで、大金が手に入る」
その甘い言葉に誘われ、彼女が足を踏み入れたのは――
宝石のきらめきとは程遠い、血と硝煙の渦巻く泥沼だった。
舞台は、中緬(中国・ミャンマー)の国境地帯。
ある運び屋の致命的な手違いにより、時価500万人民元(約1億円)もの『翡翠の原石』が、夕菜のバッグに紛れ込んでしまう。
一方は、内戦、詐欺、ギャンブル、麻薬が蔓延り、誰もが銃を持つ無法地帯――ミャン国。
もう一方は、密輸は厳罰、麻薬は死刑の鉄の規律が支配する国――中国。
逃げ場のない絶境の中、夕菜の唯一の希望は、国境の闇を生き抜く中国人のブローカー・尹月(イン・ユエ)。
しかし、彼女が夕菜に告げたのは、あまりにも冷酷な真実だった。
「この世界に美味い話なんてない。お前が選ばれたのは、死んでも誰も探さない『身寄りのない捨て駒』だからだ」
生き残るため、一刀で大富豪か一文無し(一刀窮、一刀富)が決まる、十中八九が破滅する『翡翠の賭石(原石割)』の世界を理解すること。
表向きは一攫千金の『富への道』、実態はただの『詐欺』。
独自の隠語、取引の暗黙の了解、そして狂った文化……。
――ただ死を待つくらいなら、この世界の住人になってやる。
————
※本作はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
ただし、国境地帯の混沌とした情勢や、翡翠の「賭石(原石割)」という業界のシステムは実在する背景を基に描いています。本作はギャンブルや違法行為を推奨・美化するものでは決してありません。
尹月は男装女子。Wヒロイン
②
16年前、民間療法の薬を服用し、肝腎不全で死亡した男――大谷。その自宅からは、大量の虐待映像資料が発見される。被害者は子供にとどまらず、成人の男女、さらには身体の不自由な老人にまで及んでいた。
それから16年後。警察のシステム統合に伴い、AIが二千キロメートルも離れた遠隔地で起きた「同様の事件」をマッチングした。
重なる症状と死因。
一致した偏方の成分比率。
そして、当時と酷似した映像資料。
事件の重大性から、即座に特捜班(専案組)が結成された。
新人警察官の隼人はどうしてもチームへの加入を望み、指導員である彩香に直訴。大量の事件調書を読み込んで自らをアピールする。
彩香がこの警察署に残るきっかけとなったのは、まさに16年前、大谷の残した膨大な映像資料を整理するために配属され、その過酷な作業を継続した実績からだった。当時、彼女を指導した先輩刑事の前田こそが、大谷死亡事件の捜査責任者であった。
しかし、定年間近となった現在の前田は、新しいシステムに適応できないばかりか、本庁からやってきたエリート派の特捜班メンバーと激しく衝突する。同時に、16年前の「捜査失策」の嫌疑をかけられ、処罰の危機に直面してしまう。
さらに、事件に対して過激に暴走する新人の隼人までもが、容疑者リストに名を連ねる事態となる。
周囲の軋轢をよそに、表面上は世俗の出世争いと無縁に見える彩香が、次第に捜査の全権を握っていく。
しかし――16年前の事件の重要な手がかりを隠蔽したのは、他ならぬ彩香自身であった。
どっちのネタも面白そうだけど、一般受けするにはちょっと難しそう。専業の書き手じゃないから、まずは片方から挑戦したいんだけど、みんなならどっちを選ぶ?