今回は、
ルカが迷宮の中で遭遇する魔物――
ゴブリンの群れを紹介します。
一体一体だけを見れば、
決して圧倒的な強敵というわけではありません。
けれど、
複数で動き、
役割を分け、
こちらの隙を狙ってくる。
それが、
ゴブリンの厄介なところです。
■ 基本情報
名称:ゴブリン
分類:人型魔物
特徴:
小柄な体格
高い集団行動能力
簡単な武器や道具を扱う
行動:
単独よりも複数で行動することが多く、
相手を囲みながら攻撃します。
■ 今回登場する5体
今回ルカの前に現れたのは、
それぞれ異なる役割を持つ5体のゴブリン。
短剣。
槍。
石。
棍棒。
そして、
角笛。
同じゴブリンでも、
全員が同じ戦い方をするわけではありません。
■ 短剣を持つゴブリン
素早く距離を詰め、
隙を見つけて切り込んでくる役。
攻撃そのものは大きくなくても、
混戦になると非常に厄介な存在です。
■ 槍を持つゴブリン
少し離れた位置から攻撃し、
仲間が動きやすい距離を作る役。
正面から近づこうとすると、
長い間合いで行動を制限してきます。
■ 石を投げるゴブリン
後方から石を投げ、
相手の注意を乱す役。
威力よりも、
視線や体勢を崩すことが目的。
地味ですが、
他のゴブリンと組み合わさると厄介です。
■ 棍棒を持つゴブリン
群れの中では、
比較的力任せに攻撃してくる個体。
大振りですが、
当たれば無視できない威力があります。
他の仲間が作った隙へ、
一気に踏み込んできます。
■ 角笛を持つゴブリン
この群れの中でも、
特に警戒が必要な存在。
角笛を吹くことで、
何かを呼ぼうとします。
戦っている相手だけを見ていると、
この一体への対応が遅れる。
群れと戦う難しさが、
もっとも分かりやすく出る役です。
■ ゴブリンの怖さ
ゴブリンの恐ろしさは、
一体一体の強さではありません。
誰かが前へ出て。
誰かが距離を取り。
誰かがこちらを邪魔して。
その間に、
別の誰かが次の行動をする。
小さな判断の積み重ねで、
相手を追い詰めていきます。
経験の浅い冒険者にとっては、
決して油断できる相手ではありません。
■ ルカとの戦い
この戦いでルカは、
ただ目の前の敵を倒すだけではなく、
「どの敵を先に止めるべきか」
を考えながら戦うことになります。
数で劣る状況。
限られた武器。
逃げ道も簡単には作れない。
そんな中で、
ルカがどう動くのか。
この戦いは、
彼の戦い方が少しずつ形になっていく場面のひとつです。
■ 作者からひとこと
ゴブリンは、
ファンタジーではおなじみの魔物です。
だからこそ『双醒のアルマ』では、
「弱い敵だから簡単に倒せる」
ではなく、
集団で襲われたらどうなるのか。
役割を持って動かれたらどうなるのか。
そんな部分を意識して描いています。
一体なら倒せる。
でも、
五体なら話は変わる。
ルカがまだ駆け出しだからこそ、
こういう敵との戦いにも
ちゃんと緊張感を持たせたいと思っています。
「一体ずつ見るな。
群れ全体を見ろ。」
次回は、
さらに危険な魔物を紹介します。
ルカが迷宮の中で遭遇する、
もう一段上の脅威。
ぜひ、
次回も見てもらえたら嬉しいです。