「海神別奏」更新中です!
https://kakuyomu.jp/works/16818622177569165036 75話「シカゴ万博」で、シカゴ万博跡地を逃げ場にした一行。
ちょうど大阪万博も終わりの時期ですが、シカゴ万博についてこぼれ話です。
◆シカゴ万博ってどんなイベント?(1893年)
1893年、シカゴで開催された「シカゴ・コロンブス世界博覧会(World's Columbian Exposition)」
正式なテーマは「コロンブスの新大陸到達400周年記念」でしたが、実質は「世界におけるアメリカの躍進」をアピールする場だったと言えます。
◆アメリカの展示
アメリカ館では、最先端の技術や文化が展示されました。
・エレベーター・冷蔵庫・電話・自転車など、当時の最新技術
・電気照明が会場全体を包み、「白い都市(White City)」と呼ばれる幻想的な空間に(エジソンとウェスティングハウスの電流戦争が背景に)
・巨大な観覧車(後の「フェリスホイール」)が初登場
※本編ではエヴラードが織歌が喜びそうな話題として出してます
・都市計画・建築様式の美を示す巨大建造物群
アメリカの威光を示す超大規模な展示がいっぱいありました!
◆日本の展示
日本も万博に出展しており、国際的に高い評価を受けました。
・日本館は、桂離宮を模した純和風の木造建築
・陶磁器、漆器、着物、浮世絵などの工芸品の繊細な美しさは、欧米人の心を強く打ちました
アール・ヌーヴォーなど、後の欧州美術にも影響を与えたほど(いわゆる“ジャポニスム”)
◆ネイティブ・アメリカンはどう扱われた?
残念ながら、当時の万博ではネイティブ・アメリカンは「文明以前の存在」として扱われてしまっていました。
「インディアン村」のような展示があり、伝統的な衣装や生活様式が過去のものとして展示されていました。
シカゴ万博ではないですが、有名なジェロニモもこのような展示の一環として観客の前に姿を現したそうです。
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そんなシカゴ万博も作中では過去の出来事。
風化してしまった寂しい跡地で、織歌とダミアンは絆を確かめ合います!