鹿島 茜

ソロ×ソロ=？？？ 「時代が私に追い付いた。ソロ飯万歳」 一人黙々と食を楽しむ守屋実奈。それは自分と他人のスタンスを両方守る術でもあった。 そんなある日、美味しそうな鯵フライ定…

電池はいつか切れるもの。高度に電化された生活には落とし穴がいくつもある。「まだ大丈夫だろう」は遠くない将来思わぬ悲劇を連れてくる。電池は早めの交換を。

巷で「小説はこうあらねばならぬ」みたいな話を聞くたびに「つまらんな」と感じる。そんな枠に囚われない面白い小説が世の中にはたくさんある。 これは流布するルールめいた言説のくだらなさ…

生きるのは旅に似ている。旅に出て帰ってくることは、月の満ち欠けに似ている。そんな思いで人生の節目を月の位相になぞらえて書きました。 note.com の「旅する日本語2020」…

夏季補習で再会した去年の同級生は、アイドルおたくになっていた。わたしの不思議な青春が始まる。 砂村かいりデビュー半年記念特別作品！ Twitterのアンケート結果をもとに「女子…

子どもの自立を機に離婚を切り出した妻。そんな妻が夫の元へ残したのは、一冊の児童書だった。

文字が、数字が、ここへ羅列するのは 恐らく、この秒針を阻むためだった。 制服のスカートが翻るよりも早いスピードで 浸透するそのピアノの音が、 黒鍵を嫐る指が、私の微睡む全てになる。

夏の過失は恐ろしい。 明治神宮前駅を出た時に包まれる熱風のせいにして、幻のような彼女が淹れた珈琲は嘘みたいに真面目で、馬鹿らしかった。

人類の約８割が前世の記憶を持っているこの世界にマサヤは生きていた。前世の記憶は、ただの記憶だが、それでも前世の妻、聡美に会いたいと思っていた。 十五歳になり、前世の近親者と連絡を…

例えば本体のないゲームソフトの収集、 iphoneロック解除パスワード0000、 非難轟々の原宿駅現代化。 第1章：月暈ピアス 第2章：PLATONIC ²

『毎週月曜は、ぎざ曜日』の出張版です。 今日のテーマは『尊い』。 とりあえず「完結済」にしますが、 時々不定期に増えます。 〇エイプリルフール（ぎ） これは、フォローし…

暗い、狭い部屋。 テーブルのライトが、男の顔を照らす。 「刑事さん、俺が全部ひとりでやったんだ！！」

『KAC2021 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021～』参加作。 ８回目のお題は「尊い」です。

カクヨム短編Web小説短編賞2020中間発表通過作品。 恋のおまじないにまつわる純愛で、青春あふれる短編です あなたには、恋のおまじないは何かありますか？

あなたが駄目になるくらい、上手くあなたを愛せたらいいのに。でも正しい愛し方なんて知らない私は、そんなことも上手にできない。

私は内縁の夫、ユウトとの二人暮らしをしている。 病気の影響で私は子どもを産めないけれど、彼はそんな私を愛してくれていた。 そんなある日、彼は――

有紗は自分が変わりたくて、少し怖いと思う気持ちを おさえて女風俗の店をスマホで検索して自分の好みの 男性を指名して初めての相手に選んだ。 　本当に愛する人と結ばれるまでに時間がか…

あなたへの想いを伝えたくてペンをとってはみたものの、いざ書きはじめるとどれもしっくりこない。 悪戦苦闘を繰り返す中、ついに自分の想いにピッタリの表現方法を見つける。 カクヨム3…

──目覚める瞬間、色を見る。 「直観色覚」という現象を持つ私。 今日を包んだのは、艶やかな黒だった。

飛び乗った地下鉄のドアは、残像をうつす鏡だ。

花が好きだった彼女は事故で記憶を失った。 僕と過ごした五年間の全てを。 でもその方が幸せだったのかもしれない。

「私ね、涼に手紙を書いた時から、ずっと嘘をついていたことがあるの」 「それは大事なこと？」 「うん。それはそれは大事なこと」 　小夜は少しおどけてみせた。 ※カクヨムコン6の参…

※2021年7月21日公開 特集「大人な恋愛」 5選にて取り上げていただきました。 （https://kakuyomu.jp/features/16816700426109814…