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人生を変えた小説5冊紹介

こんにちは!陽馬(ようば)です。カクヨムを始めて、カクヨムの作者様に圧倒されたり、感想コメントを貰って狂喜乱舞したりしている間に約1ヶ月が経過しててしまいました。

このままではまずい、と思ったので、そろそろ自己紹介をしようと思います。

と、言いたいところですが、僕のプロフィールをくどくど書き連ねるよりも、好きな小説を紹介した方が人柄が伝わるのではないかと思うので、物は試しでやってみようと思います!

⚠作品への言及は全て個人的なものです。作品を貶す意図はございません



①『四畳半神話大系』森見登美彦

ファンタジーの巨匠、森見登美彦氏の傑作です。『夜は短し歩けよ乙女』の作者様というと分かる人が多いのではないでしょうか。

あらすじ(Amazonの説明からの引用)

私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。できれば1回生に戻ってやり直したい! 4つの並行世界で繰り広げられる、おかしくもほろ苦い青春ストーリー

○理想と現実のギャップに苦しんでいる方
○過去をずっと引きずっている方
○単純に面白い文章が良みたい方

以上のどれかに当てはまる方には強くおすすめしたいです!

かくいう僕も、本書に笑わされ、泣かされ、強い勇気をもらったうちの1人です。本書を読んで、人生観が大きく変わったと思います。



②『人間失格』太宰治

僕なんかが紹介するまでもないほどの名著です。本作を読んで読書沼に引きづりこまれたので、そういう意味では人生を大きく変えています。

当時中学生だった僕は、有名な書き出し「恥の多い生涯を送ってきました」に心を射抜かれました。

ページをめくるたび、「これは僕だ!」と唸り、
寝食を忘れ、貪るように本書を読んだものです。

読後、絶望的にくら〜い気持ちになり、軽い人間不信になりかけましたが、同時に強い理解者を得たような充足感を得ました。

まだ読んでいない方はぜひ!もう読んだ人も、また読み返してくら〜い気持ちになってください!



③『流星ワゴン』重松清

20年前の作品と聞いて驚きました。やはり名作は色褪せませんね。

「号泣しました」

この一文で分かると思います。感動作です。

あらすじ(Amazonの説明からの引用)

死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――? 「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

当時(と言ってもかなり最近)の僕は、心が疲れたというか、端的に言って病んでいました。

そんな僕にそっと寄り添い、人生について、家族について、自分について、考えさせてくれるような、人の温かさに溢れた作品です。

前述の『四畳半神話大系』と同じく、タイムリープ要素があるのですが、両作のタイムリープの扱いは全く違います。ご興味のある方は、ご自身の目でお確かめ下さい!



④『何もかも憂鬱な夜に』中村文則

あらすじ(Amazonの説明からの引用)

施設で育った刑務官の「僕」は、十八歳のときに強姦目的で女性とその夫を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している――。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の記憶、大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。
芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。

中学自体の僕は集中力がゼロになるまでぶっ通しで本書を読みました。なぜかと言うと、本書に思春期の全てが書かれていると確信したからです。

思春期のモヤモヤや不安、子供と大人の過渡期だからこその、何者でもない自分に対する苛立ち。それらがピタリと精確に言語化されています。

思春期の気持ちを自覚したことは、僕にとって月への第一歩のような大躍進でした。

また、本書には大好きな一文があります。

「どのような人間でも、芸術に触れる権利はあると、主任が言ってくれた。芸術作品は、それがどんなごく悪人であろうと、全ての人間にたいしてひらかれている」

芸術は、生身の人同士の対話を必要とせず、どんな人間も拒絶せず、受け入れてくれる包容力がある。そういう意味で、『ひらかれている』のだと僕は解釈しました。

罪悪感で眠れない夜、この一文を思い出しています。芸術は、こんな僕でも拒絶しない。ひいては、小説も。ということで、小説がますます好きになりました。



⑤『ボトルネック』米澤穂信

アニメ化もされた名作ミステリー『氷菓』で米澤穂信先生の存在を知りました。繊細で瑞々しい作風の虜になり、その流れで手に取った1冊です。

あらすじ(Amazonの説明からの引用)

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

個人的に、最恐の青春小説だと思っています。心に余裕がある時に読む方がいいです。

未だに思春期から抜け出せていない僕は、度々、本書の内容を思い出して悶絶しています。それもそのはず、本書は若さの裏にある傲慢さや怠惰をこれでもかというくらい精確に描いています。

あぁ、自分ってなんなんだろうと思うこと間違いなしです。現在、思春期真っ最中の方は、凍ったナイフで滅多刺しにされるような読書体験が出来ると思います。ご堪能ください

大人の方も、思春期の自分を思い出して悶絶出来ると思います。成長した後で読み返して、どう感じるか確かめるのも乙ではないでしょうか。


ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました!お察しの通り、ごく私的でまとまりのない紹介になってしまいました。自己紹介もできたか分かりません。

それと、書き終えた段階で謎のバグ(?)が起こり、下書きが全て消えました。急いで書き直したため、誤字脱字があるかもしれません。申し訳ないです。

しかし、紹介した作品は、どれも素晴らしい作品なので、興味があればぜひ手に取ってみてください!

皆さんの読書ライフの一助になれれば幸いです。


それと、僕の作品を読んでくださっている方やコメント、レビューをくれた方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます!!

2件のコメント

  • こんにちは!
    どの小説の紹介文もすごく魅力的で、作品に対する愛情がひしひしと伝わってきました。全部読んでみたくなりました!!
    特に中村文則さんと米澤穂信さんの小説はまだ未読なので、これを機にぜひチャレンジしてみたいと思います。

    ほんの一部だと思いますが、陽馬さんの個性やお人柄が文面から感じ取ることができたような気がします。

    下書き全消えは辛いですよね( ; ; )
    自動保存機能とかあればいいのに……!

    素敵な自己紹介、ありがとうございました!!

  • コメントありがとうございます!( . .)"

    作品への愛を1度言語化してみたくてこんな自己紹介になりました。

    少しでも伝わったのならとてもうれしいです。

    お互い頑張りましょう!!

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