第10話を公開しました。
山へ入って二日目。この回から、山の様子が少しずつおかしくなります。
手をついた岩が温かい。日陰の岩も、北を向いた岩肌も、同じように温い。マハトが地面に手を当てて、「脈がある」と言います。
村で育ったトルガにとっては、それが当たり前です。おかしいと気づけるのは、外から来た解人だけ。この「当たり前の側」と「気づく側」のずれは、これから先もずっと続きます。
道に迷う場面では、マハトが初めて自分より他人を上に置く言い方をします。誰を、なぜ信じたのかは本文で。
そしてラストで、エマが一言だけ言います。ここまでの二話で「呼ぶ」「呼ばれる」を書いてきたのは、この一言のためでした。
明日も続きます。