高校２年生の「わたし」は、あらたに現代文の担当になった「先生」の授業を受けることが、唯一の楽しみだった。「先生」との交流は「わたし」の日常にささやかな変化をもたらすが……。

ある男の休日、目覚めてから眠るまでを描いた短編小説。

晶は、怪我をした兄に代わり、兄の女ともだち・津田の家に行ってくれないかと頼まれる。感染症の隔離期間中で、買いものに行けないという。晶は、津田が兄の結婚式の二次会に出席していたこと…

青森旅行をきっかけに太宰を読み、『津軽』が大好きになった「私」。津軽鉄道に乗り、金木にある太宰の生家「斜陽館」を目指す。霧雨の弘前、鴨居に残された落書き、筋子のおにぎり、津軽訛り…