(これはmeeさんのアドカレエッセイ版の記事です。)
あるじゃないですか。なんか小学生の頃とか教室で(頼まれものの)絵描いてたら「将来漫画家になるの?」って言われたじゃないですか。イラストと漫画は全然違うしなりたいからってなれるものではないしそもそも当時から全く働きたくなかった私は、それでもここで正直に答えると後が面倒だろうと思って「それもありだねー」などと答えていたわけですが。あれからウン十年経って、でも、やっぱ、そこは全然変わんないなぁと思うわけですよ。私は、自分の絵や文章や写真で稼ぎたいと、本当に全く思わない。
嘘でーす。
嘘だよ。稼ぎたいです。でも、できるわけがないです。というところの折り合いをどうつけたらいいのか本当にずっと悩んでいますという話です。うわー絶対みんな読みたくないやつだこれ。最近noteでも即売会とお金の話とかいう全然読みたくなさそうなやつ書いたばっかりなのに。俺には、夢がない。考え方にも夢がない。ずっと絶望している。
今って本当にいい時代で、正直ド素人でももらおうと思えばお金がもらえるじゃないですか。ほーんと、だからこそ、ほーんと、俺は……。skebに登録して何もしないまま一日で退会したりした。自分が何をしたいのかはわかっている、自分に何ができないのかもわかっている、そして俺のやりたいことは、俺にはできないことだ。そういう葛藤をたぶん一生やっていく。
本題に入れと怒られそうなので入りますと、私は創作活動でお金をもらいたいが創作活動で喜んでお金をもらえるほど自信がない、そしてその自信は一生手に入らないだろうという諦観がある、以上です。
紙の本とか物体のグッズは売ってるんですけどそれって別に私のスキルに対して支払われているものではないし、単に原価で材料費と印刷費でしかないので……。だから電子書籍にもだいぶ抵抗があって、まぁ全く売ってない訳ではないんですけど、どうせ誰も買わないだろうというやつだけ登録してて、実際誰も買ってないので別によくて、いやまぁそれは置いておいて。
でもなんか私自身が今別にさほど経済的に困窮してないっていうのは、大きいかもしれない……。本当に家賃も払えなくなったら有償依頼を受け付け始めるかもしれない……。たぶんないですけど……家賃も払えないくらいだとネットも見れてない可能性が高いので……(そこ?)。
考えれば考えるほど別にお金もらう必要ない気がしてきたな、なんでお金もらいたかったんだ?数分前と考え変わってて大丈夫そ?人生の実績開放したかっただけかな。だったら本当にすごく調子のいいときに一回受けておしまいでいいじゃん。いつだよ、本当にすごく調子のいいときって。
それが問題なんですよ、私はかき始めるまで今調子がいいかどうかわからないんですよ、最悪ですよ。だから依頼の類はタイミングが読めなくて無理ってなるんですよ。オッケー一生受けるな。結局プロを目指さないって決めたのもクオリティが担保し続けられないからで、だから先払いの物は全部だめです。波がありすぎる。
うまくかけなかったんで値段下げますとか、そういう後出しジャンケンができないから、先払いは……。やる気にも波があるしクオリティコントロールもできないし、金額という目に見えるバロメーターで平等にするということが、技術的に不可能なんですよ、私には……。
ファンボックスも一時期やろうと思ったり(やらなかったけど)、昨日もnoteのメンバーシップちょっといいなって思ってたけど、結局できないんですよ、毎月コンスタントに、金を払って後悔しないようなクオリティの物を生産し続けることが。三ヶ月四ヶ月ずっとスランプやってるときもあるし。
お金を払っていただいてから製作するのではなくて、逆に既に提出したものについて自由にお金を払っていただくことについては正直めちゃくちゃ嬉しくて(noteのチップなど)、通販もその一環と言えばそうな気もするんですが、電書だと全部読んでから払うか決めるっていうのができないので……。いや……やろうと思えばできるのか……? でもそんなことするくらいならもう最初から無料でいいじゃん……。
なんか、根本的に私は己の価値観で己の作品に値段をつけることに対してあまりにも自信がない。お前が決めてくれってなる。めんどくさすぎる。そしてこういう人間が界隈にいると悪い奴に買い叩かれて相場が下がって、まっとうに活動している皆さんが被害を被るのでいないほうがいいですよ、俺なんかは……。
最低価格をつけるのさえ躊躇する。最低価格を提示してあったら普通最低価格で依頼するし(違ったらすみません、私ならそうするってだけで)、要は最低価格で欲しい金額を提示しなければならないわけで、それって結局普通に値段付けるのとおんなじじゃないですか……。
何かって言うと、自分で自信もって値段付けれないけど、それで他人に買い叩かれたら普通に悲しいという話なんですよ。逆に自分で値段付けておいて満足してもらえなかったらそれこそ最悪だし……。頑張ったけど力及ばなかったら嫌だし、頑張れなかったのに評価されるのも嫌なんですよ。一生一人でやってろよ。そうなんですよね~~。そうなんですよ。結論それだよ。一生一人で自分が作りたいものだけ作っていくよ……(ここだけ見たらめっちゃメンタル強靭な人みたいだな)。
十年来の友人達には毎年誕生日絵を描いていて、最高の出来の時もあれば正直ちょっと微妙だったなという時ももちろんあって、でもあれは無料だから許されているし、そもそも毎年続けていること自体に価値が生まれつつあるくらいのものなんですよね……。
できねーなら断りゃいいだけの話、なんですが、できるかどうかも事前にはわからないんですよ、もう、おしまいなんです。誕生日絵は日付が決まってるし、一ヶ月前からリクエストきいて取り掛かってるんですよ、それでも間に合わなかったりクオリティが落ちたりってあって……。それを金もらって同じことしてたら不誠実にも程があるし、結局怖くなって受けるのやめちゃうんだろうな、みたいなのも見えるんですよ。責任感がなさすぎるのは認めるけど責任感を持ってたってスランプはどうにもならんのよ。それを責任逃れっていうんですよ。
要は「生きてるだけで金をもらう」ことに私自身が向いてない。宝くじが当たったら今以上に気が狂うだろうタイプ。私の存在には価値がなく、私の生み出す作品には辛うじて価値があるはずだと信じることができるが、その価値が確定するのはかく前じゃなくかいた後だ。私の信じる価値が他人のそれと同じとは限らないっていうか絶対違う。他人の気持ちがわからないから自分の作品の市場価値もわからない。
と、ここまで「私に金を払いたい人がいる」前提の話でした。払わなくていいのでお題箱にリクエストを投げてください。無料だし回答期限とかないから気楽なんです(私が)。無料だから二次もオッケーだよ。無料だから断るときも気兼ねないし……(カス)。いやでもあまりにも意味不明とかどう考えても一斉送信とか向いてないやつ以外は時間かかってもちゃんと消化していますよ……信じて……。