第二部が完了しました。
淀殿こと茶々は、浅井長政と織田信長の妹・お市との間に生まれた長女です。
浅井三姉妹と呼ばれる有名な姉妹ですが、茶々は豊臣秀吉の側室、次女の初は京極高次の妻、三女の江は二代将軍・徳川秀忠の妻となります。
幸か不幸かは別として、最もドラマティックに生きたのは長女の茶々ということに誰しも異存は無いでしょう。
詩人の金子みすゞ にこんな詩があります。
お母さまは 大人で大きいけれど、 お母さまの おこころはちいさい。
だって、お母さまはいいました、 ちいさい私でいっぱいだって。
私は子供で ちいさいけれど、 ちいさい私の こころは大きい。
だって、大きいお母さまで、 まだいっぱいにならないで、 いろんな事をおもうから。
「金子みすゞ童謡全集」JULA出版局
私は茶々の数奇な生涯を思うたびにこの詩が頭に浮かんできます。
茶々は後世に言われるような悪女ではなく、ただただ愛情深いひとりの母親だったのだと。
私の小説の中の茶々もとても愛情深い女性として描いています。
もちろん、小説はフィクションですので実際の人物や出来事とは一切関係がありません。
以前の近況ノートでも書きましたが、この物語のテーマは『親と子の愛情』です。
茶々(早瀬篤子)という女性がどのように生きてきて、そして愛をもたらしていくのか。周りの登場人物は彼女を中心に回る惑星のような存在です。
登場人物のひとり早瀬直希が言うように最終的には、『極めてプライベート』な問題が物語の本質ですので、もしかしたらお読みくださっている方には第三部はちょっと意外な展開になるかもしれません。
私自身、これほどまでお読みくださっている方々に励まされるとは思っていなかったほど、本当にこんな、長くて地味な小説を読んでいただき感謝の申し上げようがありません。
この場を借りて深く感謝いたします。
実は第二部はかなり苦しんで書きました。
言い訳になるのですが、会社で御家騒動が起きまして(笑)私よりも二周り歳上の役員から繰り出される難題への対応が忙しく……なかなか執筆に集中できなかったのが原因かな、と。
当事者三人のうち、二人が病むという状況の中、私は自他ともに認めるタフガイ(無神経なだけ)ですので、正面から対峙してしまっている次第……一番、苦境に立たされ解決しなきゃならない問題は小説の中にではなく現実にあった! という笑えない展開となっております。最後まで立っていられるのでしょうか……ファー!
そうは言っても、小説執筆は私の唯一の趣味ですので、第三部も引き続き頑張って参りたいと思います!
第三部は徳川家康とのバトルをメインとしつつ、現代パートをかなり押し進める予定です。
主人公の三成には相変わらず苦労してもらい、ライヘンバッハの滝にでも飛び込んでもらおうかなと思っております。
第三部もぜひ宜しくお願い申し上げますm(_ _)m
https://kakuyomu.jp/works/16818792438759150427