こんにちは、八乙女モモです。
いつも「異世界転生港区おぢ」をお読みいただきありがとうございます!
今回は第7話までに登場したキャラクターを改めてご紹介します。
「途中から読み始めた」「誰が誰だっけ?」という方にも楽しんでもらえるように書きました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 金城隆之介(かねしろ りゅうのすけ)
通称:リュウ
初登場:プロローグ
港区IT社長、享年45歳。インスタライブ中にタワマンから転落死。
異世界では32歳の姿で転生したが、チートスキルは一切なし。戦闘力3(農民以下)、魔力は測定器が反応すらしないゼロ。唯一の武器は【鑑定眼(市場価値特化)】というモノの市場価値が数字で見えるスキルと、港区で15年間かけて磨いた口八丁。
干し肉に香草をまぶして焼いただけで行列を作り、キャバクラを開いてはキャッシュフロー管理を怠って営業停止を食らう。成功と失敗の振れ幅が異常に大きい男。
ただ、根は善人。弱者を見下さない。屋台のおっちゃんにも対等に接する。仲間が困ると自分の利益を捨ててでも助けるのだが、本人は必ず「投資だよ、投資」と言い張る。
港区時代は金がなくなった瞬間に全員がいなくなった。異世界では金がなくなっても残ってくれる人間がいる。その違いの意味に、本人はまだ気づいていない。
名言:「六十点で走り出して、走りながら修正する。それが一番速い」
迷言:「根拠は?」「ない!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ リーナ
初登場:第1話
レンドール商業ギルドの臨時取締官。赤い髪に革の胸当て、短剣を帯びた元冒険者。
リュウとの出会いは最悪。炙り香草ステーキの無届営業を摘発しに来た張本人。「規則ですから」の一言で罰金50,000Gを言い渡した。
性格は真面目で堅実、そして毒舌。ため息が口癖。褒めているように聞こえても「褒めてません」と必ず否定する。だが根っこの部分では、リュウのビジネスセンスを認めている。
もともと冒険者としてパーティーを組んでいたが、リーダーに借金を押しつけられて引退した過去を持つ。臨時取締官の安い報酬で食いつなぎ、装備もボロボロだった。
リュウとの関係は「雇われ」から始まった。でも竜宮城が潰れた後、リュウに「なんで助けてくれるの」と聞かれたとき、彼女はこう答えた。
「得とか損とか、そういう話じゃないです」
この一言が、二人の関係が「ビジネスパートナー」から何かもう一歩先に進んだ瞬間だったかもしれない。
名言:「攻めるのと無謀は違います」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ バルド
初登場:第1話
職業:干し肉屋台「バルドの炙り亭」店主
リュウが異世界で最初に出会った取引相手にして、最初の仲間。
武骨で不器用、ぶっきらぼう。でも情に厚い。30年間干し肉を作り続けてきた、筋金入りの職人。
リュウが空腹で所持金ゼロのとき、干し肉を一切れ投げてよこして「食え。話はそれからだ」と言った男。この一言から全てが始まった。
リュウがレシピと売り方を教えて屋台を卒業するとき、取り分の10,000Gをきっちり計算して渡し、さらにポケットマネーから10,000Gを「出資」として差し出した。「借りだからな。三倍にして返せよ」と。
竜宮城が営業停止になったときには、卸商との支払い延期交渉を買って出た。そして営業再開の夜、最初の客として竜宮城のカウンターに座り、「炙り亭の客にここを宣伝しといた」と言ってのけた。
手作りの看板は文字を三回彫り直した跡がある。不器用な男の、精一杯の丁寧さ。
名言:「食え。話はそれからだ」
名言:「礼はいらねえ。投資だ」「……その言い回し、誰に教わったの」「お前だよ、馬鹿」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ フローラ・エーデルシュタイン
初登場:第5話
職業:上層区の高級社交クラブ「紫水晶の間」オーナー
エルフ。年齢は不詳(おそらく数百歳)、外見は妙齢の銀髪美女。
竜宮城の噂を聞きつけて接触してきた。「格を上げなさい」「うちのスタッフを派遣してあげる」と甘い提案を持ちかけ、リュウの客単価を一気に跳ね上げた——のだが、同時にコストも跳ね上がった。
紹介料として売上の一割五分を取り、スタッフの衣装代を要求し、「うちの水準に合わせなさい」と内装のグレードアップを促す。リュウの竜宮城がキャッシュフロー危機に陥った原因の一端は、間違いなくこの人にある。
そして営業停止になった途端——音信不通。
成功すると近づき、失敗すると去る。リュウはそれを「最初からわかっていたはずだ」と言ったが、わかっていてもハマるのがこの手の人の恐ろしさ。魅力と計算が同居する、油断ならない存在。
ただし、これが彼女の全てかどうかはまだわからない。
名言:(まだ本性を見せていないので、お楽しみに)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ヴェルク
初登場:第6話
肩書:商業ギルド監査部主席審査官
銀縁の眼鏡。整った顔立ち。仕立ての良いコート。二十代後半。
丁寧な言葉遣いだが、声に温度がない。書類を一枚ずつめくりながら、無届営業、未払い、派遣届出の不備を淡々と並べ、営業停止命令を出した。
リュウの【鑑定眼】が弾き出した評価は「この人物を敵に回した場合のリスクは極めて高い」。レンドール支部で幹部級の権限を持ち、商業ギルド本部にも直結している。
ただのお役所仕事の人間かというと、そうでもない。去り際にこう言った。
「あなたのアイデアは認めます」
そして——
「秩序を無視して勝手にやるな」
アイデアを認めたうえで、ルールを守れと言っている。単なる敵役ではなく、「秩序を守る側の論理」を持っているキャラクター。リュウの「走りながら考える」スタイルとは正反対の存在。
この二人の関係が今後どうなるのか?注目していただけると嬉しいです。
名言:「この街の商売には、何十年もかけて作られたルールがある。それを一人の余所者が踏み荒らしていい理由はない」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ドルフ
肩書:冒険者ギルド レンドール支部長
第4話の掲示板改革でリュウと関わり、その縁が第7話で活きた人物。竜宮城の営業停止の際、商業ギルドに「あいつは馬鹿だが、悪い奴じゃない。潰すより泳がせた方が街のためになる」と口添えしてくれた。
まだ表舞台に出てくる場面は少ないが、リュウが異世界で蒔いた「信頼の種」が実を結んだ最初の証人。今後の登場にご期待ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここまでの7話で、リュウの周りに少しずつ人が集まってきています。
お金は失っても、人は残る。
人が残れば、またゼロから始められる。
このパーティーがこの先どうなっていくのか、ぜひ見届けてください。
感想・ブックマーク・評価、いつもありがとうございます!
八乙女モモ