遅ればせながらつらつらと書き記しておきます。
# 1000年ぶりに目覚めたお嬢様、ぬいぐるみメイドを連れてダンジョンを脱出!
クマのぬいぐるみのメイドがいたら絶対可愛いよね! という思いから書かれたものです。しょうもないことをわちゃわちゃとやってるバディものも好きです。なんじゃそりゃあ、と思いつつも楽しんで読んでもらえたらいいなと思います。
お嬢様をメインに据えて女の子同士の絡みのあるもの(今書いている『破滅令嬢』)を書きたいな、という考えがあったので、それの練習も兼ねてます。
構想~書き始めの段階では脱出した時点で終わらせる予定でした。しかし、「もうちょっと書けそうだな」を繰り返したところ、家族からのメッセージ、更に将来への展望まで組み込めることができました。
欲をかいて、あわよくば二人のその後を長編化してもいいなと思いあれこれ設定を考えていたのがダダ漏れですね。何かの機会があれば再利用したいところ。
ファンタジーものの短編って設定をどれだけ決めてどれだけ明らかにするといいのかわからない、そうつくづく思います。『新たなる帰還~』の方は明らかに世界観の説明不足でしたけど、こっちは不必要な情報が多い気もします。
# ずんば!
読む気を損なうタイトルは言うまでもなく故事成語とエクササイズがもとです。だったらどうしたって感じですが。
結局虎や女が何だったのか曖昧なまま終わってしまいました。これはもう、似たような思いを抱えた読者に刺さればそれでいいやの精神でこうなっています。
「わたし」が吉谷の物語を書いたのは、これで彼を追い詰めたいとかそういう邪な意図はなく、「全部わかってるんだからまた連絡してくれよ」くらいの気持ちで書いたのではないかと想像しています。
「後ろ向きでもいいんじゃない?」というか、後悔や無力感を無理に捨てようとせずとも、それらを己の腕の中に抱えたまま、それでも生きていいじゃない、とでもいうか。
きっと「わたし」は今もまだ、大人になった吉谷からの連絡を待っているのでしょう。
脱出した当人たちの気分は対極的ですが、どちらも閉鎖空間からの脱出という点では似ているんですね。
書いている時はそういうこと意識はしていませんでした。
というわけで、今後もわたしの趣味をぶち込んだ短編をぼちぼちとでも書いていきたいです。ホラーやジュブナイルものも懲りずに挑戦してみたいです。今も一つ、長編を書いてる合間合間に進めているものがありはするのですが、完成はいつになるやら不明です。