近況……、
まずは、数か月もの間、作品の更新を滞らせていたことに対して、私がどれだけ悔しい思いをしていたかについて話そうかとも思ったのですが。ただの言い訳にポインツ幅を割いても仕方ありませんので。ともかく、私の思考回路だけでも伝えさせていただこうかと思います。考えなしじゃないんです! 本当に!
前回までのあらすじ。
「ゴールドスパイス」という作品に関してあれやこれやと頭を悩ませていたうやまゆうは、最終的に何をどうすればよいのか理解できなくなり、何度か話の再編を試みるも失敗。自分自身の才能欠落に絶望し失踪。裏で細々と、個別のエピソードのリビルドを繰り返すも納得できず、正気を失いムーンウォークの練習、アイス作り、マインクラフトに精を出す毎日を送っていた。
ひゅーまんすれいたー。
そしてある日突然、こんな疑問が湧いてきました。
「最初の状態(第一稿)の作り出したものを完全に捨てて、別のジャンルに変化させてしまう」という大胆な書き換えを実行に移せるか?
答えは「NO」でした。そんなことはありえない。であれば、別の作品として始めた方がいい。
そう思った時、「では、書き直しにはなんの意味があるのか?」という疑問がすぐに続きました。「もちろん、より面白くするため」だと自分に答えました。「なんのために?」「作品のポテンシャルを最大限表現するために」
「しかし、そのものの持つ可能性の最大の表現は、後から編集されることで達成されるのか? その表現を担う者が、作品の根幹だけを残して他の全てを変化させるという「天変地異」を作品に施せないのであれば、なおさら」
そうだ、と私は思いました。私はゴールドスパイスの第一稿が不完全で不十分であることに気を取られるあまり、その不完全さや不十分さが無くなれば作品自体が消滅し、アイデアしか残らないということをしっかりと理解していなかったのです。
加えて言うなら、私のしようとしていた「改稿」作業は中途半端でささやかなものであり、それは自分の作品の二次創作だった——ということなのです。
それも、原作のニュアンスを尊重するあまり、自分好みのナンセンスユーモアをまったく書けなくなってしまうというちょっと肝の冷える経験もしました。創造というよりも流れ作業に近いものになっていたような気がします。
そしてますますハッキリしてきたのは、これだけ多くの事を悩んで失敗を繰り返した結果、かつては不可能に感じていた第一稿の最終話「グラファリンの三騎士」から先を書き進めることができそうだ、ということでした。
というか、よくよく振り返ってみると、ここ半年はずっとその続きを書こうとしていた気がします。あまり読者の皆さんを混乱させない形でその練習ができればよかったのですが、こんな形になってしまってお恥ずかしい限りです。
ともかく、今年一番の決定として、「第一稿」はこのまま公開し、そして公開したままにします。そして、誤字脱字や決定的なプロットホールの存在を除いて、エピソードの編集もおこなわないことにします。
そして今後は、「グラファリンの三騎士」以降の内容を、第一稿の末尾から連載していくことにします。そして現在連載している「ゴールドスパイス」は、第一稿の内容を抽出し、体裁を整えたものを記載する場にしようかと思います。アーリーアクセス版とベータ版という感じで……。いや、実はまだ、どう使っていくか、ちゃんとした考えはありません。カクヨムの利用規約的に、重複する内容のある小説を掲載することが不適切なのであれば、ベータ版は非公開にして電子書籍で配布か販売かしようかなと思います。
それから、第一稿については、ボツエピソードもごちゃまぜで保存されていたものをとりあえずで復旧させたものなので、もしかすると前後の繋がりが無かったり、おかしなことになっているものがあるかもしれません。そういういかにもな異変を発見された場合は、ご報告頂けると幸いです。一緒に脱出しましょう。
なんだか色々と複雑になってしまいましたが、これで近況報告はおしまいです。よろしゅうお願いします。
うやまゆう。