なんだかお久しぶりです、浦松です。
暑い暑いと言っているうちに、8月もあっという間に終わりそうですね。
さて、短編小説『カルナの炎 ─永訣の夏風─』を公開しました。葬送をモチーフにした、少し悲しい南の島の物語です。
今年は法事に参列することも増え、「死」というものを考える機会が多かったです。その思いを少しでも表現できたらと思い、書きました。
なお書くにあたっては、THE BOOMの『berangkat ─ブランカ─』という曲からも着想を得ました。1994年7月1日リリースのシングル曲、ケチャやガムランといったインドネシア・バリ島の音楽を邦楽に落とし込んだ1曲です。
当時はJALのバリ島旅行キャンペーンのCMソングだったとのこと。ライブのアゲ曲でもあって、間奏とかアウトロでみんなでケチャを歌うのが恒例でした。
誰でもいつかは大地に溶けてく、海を渡る……というサビがあるのですが、CMソングとしては「飛行機に乗って海を渡ろう」という意味でも聞こえますが、個人的にこれは「死」のことではないかと思っています。
人は死んで土に還る、海を渡り楽園に逝く……宮沢さんのダブルミーニングな歌詞が本当に深い。ちなみにタイトルはインドネシア語で「旅立ち」という意味らしい。「旅行」とも取れるし、「この世からの旅立ち」とも取れるのかもしれませんね。
語るとまた長くなりますが……『島唄』や『風になりたい』と同じくらいにいい曲ですので、是非聞いてみてください。夏の今頃に聞くと、すっごく幻想的な気持ちになりますよー。
それでは以上です。よろしければ是非、拙作を夏のお供にお読みいただければ幸いです。
🔷『カルナの炎 ─永訣の夏風─』
https://kakuyomu.jp/works/16818792437340765659