はじめまして、|鬼村《おにむら》 |濁《だく》です。
このたび、人生初の長編小説となる『鬼道学園異聞〜ギャルと忍者と魔法のカード』を公開させていただいております。
すでに読んでいただいた方、ありがとうございます。まだの方も、ぜひお読みください。
今年三月には、プロトタイプとなる短編『ギャルと忍者と恋のはじまり』をカクヨムに投稿したわけですが、これが私にとっての処女作ということになります。
学生時代に仲間内に見せる目的で作ったSSは、この際ノーカウントとしましょう。
さて短編『ギャルと忍者と恋のはじまり』は、ギャルヒロイン✕地味系忍者主人公というカップルの出会いの部分に絞って、ラブコメ風短編に仕立てたものです。
当時から学園異能バトル物の構想はあったのですが、主人公とヒロインの人物像がまだ定まっていませんでした。
そこで流行の「オタクに優しいギャル」という成分を取り込み、自分なりに咀嚼しようと試みました。
そうして短編を書いてみますと、行動力のあるギャルは物語をグイグイ引っ張ってくれるので、作者としてはたいへん助かるのだとわかりました。
実は忍者君については、私が学生の頃から考えていたお気に入りキャラクターでした。しかし基本的に隠密行動をとり、主体的に動くタイプではありませんでした。
そこにギャルヒロインがバッチリはまる形になり、これなら長編も行けるのではないか、と私は思ったのです。
そうして私はついに長編の執筆に着手しました。
実を言うと、長編小説への挑戦はこれが初めてではありません。何度も挑んでは、失敗を続けてきた経験があります。
そこで今回はプロットの構築から始めることにしました。
ラストシーンのイメージを固め、そこに向かって物語を構築し、その設計図に従って本文を書いてゆく。そういう手順を踏んだほうが、私には向いていると考えたのです。
しかも私は、飽きっぽくてサボり癖のある自分の性格を嫌というほど思い知っています。
自分一人では必ずまた途中で投げ出してしまう。しかし誰かの手助けを受けるのも煩わしい――
そこで、文明の利器に頼ることにしました。
ChatGPTやGeminiといった、生成AIです。
あわよくば本文も書いてもらえないかな、なんて最初は考えてもいましたが、実際に使ってみると、それはどうも難しいとわかりました。
AIの書く文章は、私がこれまでに溜め込んできた脳内設定と、あっという間に乖離してゆくのです。
「うちの子はそんなこと言わない!」
自分の納得のいく内容にいちいち書き直すのなら、本文ははじめから自分で書いたほうが良い。
そんなわけで、AIにはプロットのアイデア出しと、講評を担当してもらうことにしました。
AIはなかなかの褒め上手なので、モチベーションのも維持にも役立ってくれました。
いや、もしかしたらそれこそが最大の効果だったのかもしれません。
短編投稿から九ヶ月。
その間、数え切れないほど本文を書き直し、プロットの組み直しも数度ありました。
それでも続けてこられたのは、AIによる「面白い!」「天才的!」という煽て上げが、支えになってくれたからに違いありません。
そんなに褒めておきながら、あらためて講評を求めると「ここの展開が長すぎる」だの「ちょっとわかりにくい」だの「センシティブ」だの言われて、また書き直すのですが(笑)
しかしそのおかげもあって、拙作はなんとか公開に耐えられるレベルになったと自負しております。
学園異能バトル物という、今や流行からはちょっと離れたジャンルではあります。でも、私はこれが好きなんです。書かずに逝っては悔いが残る。
そんな私の初長編『鬼道学園異聞〜ギャルと忍者と魔法のカード』、お楽しみいただければ幸いです。