クリスマスイブです。
ちょっとフライングですが。
今回は年末年始のお知らせ&ショートストーリーです。
まずは【お知らせ】から。
日・木更新にしておりますが、年末年始は毎日更新します!!!
期間:12/27(土)~1/4(日)
初詣行ったり、おせち食べたり、課題やったり、お年玉もらったり忙しいと思いますが、ぜひお読みいただけると幸いです♥
1/4まででキリの良いところまで行きます!!
ぜひ読んでほし~~~♬
王都編は怒濤の勢いで進みますので、ご期待ください★
そして今日書いたばっかりのSSです。
話数で言えば、21話の後になります。
クリスマスのくせに暗い話になってしまい恐縮です(>_<)
でもフェリの心情を書き切れなかったなぁ・・・と思っていたところでもありますので、もし良ければご一読ください。
※読まなくても全く問題ありません。
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ショートストーリー 21.5話 年越し
シェラと別れた後、私たちは改めて日用品を買うために街に出ていた。
別れたのがよほど嬉しいみたいで、ずっとくっついてくる。
「フェリ!あれかわいいね」
ラウが指差したのは銀細工の小さな髪飾り。ペリドットがついてる。
「ええ。かわいい。でも、ラウが使うのだったら隣のサファイアの方が似合うと思うけど?」
「お揃いで買う?」
ワクワクした様子で聞いてくるけど、まったくお金足りないわよ?
「買うとしたら、向こうの髪紐くらいかしら」
「そっかぁ」
しょんぼりしたラウに店員さんが話かけてきた。
20代半ばくらいの可愛らしい感じの女性だ。胸が大きい…。
ラウの視線も胸に向かってる…。
「2個買ってくれるなら、おまけするわよ?」
ラウがもしかしたら!? みたいな期待した顔でこちらを見るけど、無理よ。本当に足りないもの。
「ご厚意ありがとうございます。それでも足りないと思いますので…。ラウ、フォーレ行きましょう」
「わかったわ!もっと高そうな獣狩ってこなきゃね。冒険者ギルド行きましょう!」
息巻いて誘ってくるけど、ムームはお留守番してるのよ? シェラと会ったから、帰宅予定日も過ぎてるし。
私はみんなで過ごしたい。
「髪飾りも何もいらないわ。今から狩りをしても冒険者ギルドもお休みになるでしょう? 換金できないと思うわ。それより、小麦粉とお野菜と卵、砂糖を買って帰りましょう。ムームも待ってると思うの」
「思えば、年末年始休業のお知らせが貼ってあったわね…。わかったわ。材料買って帰りましょ」
食料品店への道すがら、ラウに腕を引っ張られた。
雑談ではなく、ちゃんと答えて欲しいみたい。
「フェリは服も装飾品も興味ない? お揃いで何か欲しかったんだけど、お金貯めて買ったら身につけてくれる?」
買ってもらえるのもお揃いも、その時はすごく嬉しいと思う。
でも、シェラが王都には他にも忌み子がいるって言っていた。このままずっといられるわけないもの。
ラウが他の女の子を選んだ時、私とお揃いの物をいつまでも身につけるかしら?
私だったら他の子が選んだものを身につけて欲しくない。その子の要望で、その辺に打ち捨てられるのでは?
すべてには終わりがあるから。
錆びて朽ちた髪飾りが脳裏に浮かぶ。
私は捨てたりしないけれど、ラウに不要と言われたら死のうと思ってるから、装飾品は道連れにされて可哀想と思うのよ。
しばらくはシェラの過多症の治療で私も必要とされると思うけれど、それが終わったら?
フォーレは私を必要としてくれる?
いつ死ぬか分からないのに、やはり私には綺麗な服も装飾品も不要よ。
金額も高いし、ラウが稼いだお金だもの。今後のために蓄えておいた方がいい。
「身につけないわ。だから、買わなくていい」
「そう。フェリは着飾るの好きじゃないのね…」
バンドラガルで可愛らしい服を買ってきてくれたこともあるものね。何度かねだられて袖を通したけれど、汚したり引っ掛けてしまったらと思うと日常遣いにするのは本当に気が引けるの。
期待に応えてあげられなくてごめんなさい。
ラウ好みになりたいとは思ってるのよ?
でも高額なものも、お揃いも心が重くなるの。
「ええ。ごめんなさい」
本当に何もいらないの。
ラウ、フォーレ、ムーム。みんながいてくれて年が越せる。
年越しは毎年ずっとひとりぼっちだったから。
幼い頃下女のタニアが日中にいてくれたくらい。
年末はおじい様も本邸に行っていたから、家族で過ごすってどういうものだろうと思っていたの。
去年は死にかけて記憶がないし。
縁があって、
今年新しく知り合って、
嫌われなくて、
そばにいてくれて。
それがずっと欲しかった。
だから何もいらないの。