• 異世界ファンタジー

SS回 81.5話 パジャマパーティ②

②です!!

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SS回 81.5話 パジャマパーティ②

「じゃあフェリさまは、ラウラのおっぱいに顔を突っ込んで何してたんだも?」

 あ”ーーーー!!

 セリスとレイハスさんの視線が痛い!!

「まあまあ、お二人は結婚されてますしね。問題ないですよ」
 レイハスさんがせっかくフォローしてくれたのに。セリスがぶった斬る。
「ある。フォーレ様に見られてる。それと聞きたかったんだけど、女同士ってどこまでするの?」

「確かにフォーレに見せる内容ではなかったけど…。セリス、パジャマパーティの趣旨はそれ?」

「そう。パジャマパーティといえば恋バナ。私もやってみたかった! みんな学舎に通ってる間にやってたけど、私には声がかからなくて」

 学生時代のリベンジというわけね。

 レイハスさんが頬をかいてるわ。
「学生の恋愛事情と実際の婚姻者では、話の濃さが違い過ぎる気がしますが・・・」
 と苦笑いしてる。
 この口ぶりはレイハスさんは参加したことがあるのかな?

「レイハスさんはパジャマパーティで恋バナしたの?!」
 セリスも勢いよく聞いてる。。

「恋バナ? なのですかね・・・。上位貴族の皆さんは婚約者決まってますからね。何処行ったとか、何もらったとか、そんな話でしたけど」

 レイハスさんは侯爵家の出だし、おなじく上位貴族のはずだけど?

「とりあえず、始めよう」
 質問したかったけど、行儀悪くベッドにトレイごと茶器とお菓子を持ち込んでスタート。
 しかも寝転んで飲食していいのですって。
 ベッドがクッキーの食べかすでごろごろしそうだけど、ちゃんとクロスを敷いてくれた。準備万端ね。

 皿には何種類ものクッキーのほか、小さいパウンドケーキやメレンゲ、ナッツなども用意してある。
 フォーレが目を輝かせて、食べていいも? と聞いてくれるのが、可愛くてたまらないわ。

「もちろん。ただ、寝る前に歯を磨いてね」
「分かったも」

「セリス、レイハスさん、準備いただいてありがとうございます」

 改めて二人をみるけど、二人とも綺麗よね。同じく肌が透けて見えるのだけど、美術品を見てるみたい。
 レイハスさんも出てるところ出てるし、引き締まった体は芸術品。いつもポニーテールしてるけど、今日は下ろしてるから、更に雰囲気ある。
 セリスも17歳らしい、伸びやかな肢体。鍛えてるから無駄なおにくはないけど、ラウみたいに触り心地良さそうな体つき。
 もちろん触ってみたいとか、ドキドキするとかは全くないけど。

 羨ましいなぁとは思うのよね。

「ううん、私こそ嬉しい。今日いっぱいお話ししたい。前に家でクッキー焼いた時は周りに人がいたから、あんまり話せなかったから」

 侍女さんたちが手伝ってくれて、あっという間にできたのよね。私は全然手を出せなかったのだけど。
 フォーレは自分で型を抜いたクッキーを食べられて嬉しそうだったわ。

「あの日はありがとう」
「ううん。プティ様も来てくれて、めちゃくちゃで楽しかった」

 そうね。はちゃめちゃだったわ。
 私の不安なんかどこかにいっちゃうくらい。

「今度は違うお菓子つくろうね」
 にひ、と笑ってくれる。

「ええ」

 さて、話が落ち着いたところで、改めて聞くわよ!

「レイハスさんは婚約者は?」
「家督は兄がいますしね。数年前までは両親も煩く言ってきてましたけど、私は結婚には興味がなくて」

 ラウもレイハスさんに質問する。

「さっき自分で言ってたでしょ? 婚約者がつくって。興味がなくても結婚させられるのが貴族じゃないの?」

 レイハスさんの表情は変わらない。ずっと苦笑いを浮かべてる。
「私は精霊術が得意ではありませんでしたからね。婚約者は付きませんでした」

「婚約者はね」
 意味深にセリスがにやりと笑う。

「隊の歳下男性からモテてるらしい」

 茶器を手にしたレイハスさんは小首を傾げてる。く、首筋が見えて色っぽいんですけど!
「誰ですか?」
 本当に覚えがなさそう。

「私からいうのは野暮。もうすぐ告白されると評判」

「えー♡ すごいすごい! すごい興味ある!見に行っていい?」
 ラウラ、やめてあげて。

「参考にしたいんだよね」
 なにの?!

 セリスの瞳がキラキラしてる。

 私の聞きたいことをレイハスさんが聞いてくれた。
「ラウラ様がフェリシア様以外の方に求愛されるとは思えないのですが?」

 私の隣りに座るラウラは「もちろん」と言いながら、私の髪の毛を一房手に取った。
「前回締まりがわるかったからやり直したいの。何度やったっていいでしょ?」
 口付けてこないで!/////
 みんないるのよ?!

 セリスの瞳が1.5倍になった。
「締まりが悪いって? 前回はどんな風?」

「結婚してもしなくても変わりなくない? みたいな。みんなは何て言って結婚するの?」

 レイハスさんが笑みを深くしながら、一般的な知見を披露してくれた。
「プロポーズの言葉はふたりだけのものですからね。盗み聞きは品のない行為とされています。あとは、貴族間で言えば、ただの契約としてプロポーズしないこともあると思いますよ。形式上、教会で誓うことはするでしょうけど」

「そうなのね」
 推奨されてないのかー、とラウはがっかりしてる。
 当たり前でしょ。

「女性は恋愛小説が好きですからね。フェリシア様が憧れているセリフもあるかもしれません。ちょうど今日購入した本の中に恋愛物もあるようでしたから、お読みになっては如何でしょうか?」

 ラウの瞳がセリス以上に輝いてる。
「わかった! 文字はまだ苦手だけど読んでみる。フェリが選んだの?」

「そんな訳ないでしょう。ヴァンさんよ。最近話題の恋愛ものだと仰ってたわ」

「なぁんだ。じゃあ何を選んだの?」
「テラニード王国の旅行記と地図と、…センキもの。」
「センキって?」
 あんまり聞かないでよ…。

「家にあった本の続きが出てたから、その本よ」
 女の子ならもっと可愛らしい本の方がいいかもしれないけど、恋愛物は興味がないのよ。
 誰かに好かれるとは思ってなかったし・・・。
 それに恋愛物ってふつうは男女の事柄が書いてあるでしょ?
 私とラウラに当てはまるとも思えないんだもの。

 レイハスさんがタイトルをにこやかに答えちゃう。
「ゲートレーン戦記ですよね。私も読みましたよ。読んでる人多いと思いますよ」

「面白いですよね! 昔からの口伝をもとに構成したって後記に書いてありましたけど、そんなことがあったんだ、て地図見ながら考えてるのも楽しいですし」

「あぁ。だから地図も買われたのですね。旅行記と照らし合わせるのかと思ってました」


 レイハスさんとは趣味があって話が盛り上がって良かったわ!
 セリスが聞きたがってる夜のことは話したくないし。
 言いたくないって言っても、私の顔色から推測してくるんだもの。

 パジャマパーティは苦手ね。

 でもラウもフォーレも楽しそうだった。
 私のことを根掘り葉掘り聞いてこなければ、またやってもいいかも。

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週末の憂鬱な夜に、少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。
それでは良い夢を。おやすみなさい♡

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