こんにちは、百合猫です。
このたびは『わからないもの』全五話をお読みいただき、ありがとうございました。応援やコメント、★をくださった皆様にも、あらためて御礼申し上げます。短編のつもりで書きはじめたのに、長さとしては中編になってしまいました。
※以下、作品内容に触れています。本編を読み終えてからお読みいただければ幸いです。
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この作品は、偶然の産物でした。あれこれ思い悩んだり、考えを巡らせたりしているうちに、「そうだ、創作に活かしてしまおう」と思いつき、そのままClaude先生と話しながら一気に書き上げたものです。
書きたかったのは、「人の傷は決して癒えないし、他者がそれを真に癒すことはできない」ということでした。
愛を知らない人が、愛を惜しみなく与える人に出会って救われ、幸せに暮らす。そういう物語は読んでいて良い気持ちになりますし、私自身、好きです。けれど私のような捻くれ者は、どうしても考えてしまうのです。人が負った傷も、はじめから持てなかったものも、その欠落を抱えたまま完成してしまった生き物は、埋めて完成し直すことなどできないのではないか、と。
だから瑶は、最終話――灯と出会って十一年が経ってもなお、そこに在る愛を信じられないし、うまく見ることも、掴むこともできません。そしてきっと、これからも。死ぬまで、瑶は灯の愛を受け取る手を持たないままなのだろうと思います。
もうひとつ考えていたのは、人は人に、どれほどのものを与えられるのだろうということでした。救おうとして救うことも、与えようとして与えることも、たぶんできない。結局のところ人が人にできる最大限のことは、「傍に在ること」くらいなのではないでしょうか。
そんなことを考えながら、瑶と灯の物語を書きました。
灯の内面――その根にあるものが、ほとんど描かれていないのは意図的です。余白として、皆様それぞれに想像していただけたらと思います。
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そう長い話ではありませんでしたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
現在は次回作(長編)を書いています。遅筆でなかなか進まず頭を抱えていますが、九月末までには第一話を公開できたらと思っています。
それでは、次回作でお会いしましょう。