今月二回にわたり、わたしの店で
末期癌のギタリスト、
波多江崇行さんのLiveを開催した。
一度目はソロ、
二度目は彼の親友のBossaギタリストの
伊藤ペペさんとのduo。
二回ともひたすらに美しくて、自然で、
尊いとしか言えない
貴重なliveとなった。
波多江さんは数年前に癌が発覚後、
ありとあらゆる手を尽くし治療をしてきたが
先々月も入退院を繰り返す中で
担当の医師は匙を投げたように
ホスピス入院の準備をした方がいいと、
遠回しにいつ最期がきてもおかしくないと
告げられたそうだ。
まだ、40代なのに。
波多江さんは地元福岡の西部を中心に
20代からフリーJAZZギターの奇才・名手として
界隈ではその名を十分知られてきた。
今回duo相方のぺぺさんは、お互い団地住まいだった
子供のころからの最も長い親友で
Guitarを触り始めたのも同時期らしいが
おもにBossaの分野では波多江さん同様に
国内外でも知られている心優しい人気者。
波多江さんは先月SNSで、癌が進行し今日死ぬかいつ死ぬか
正直わからない状態になってしまっているけど、
治療法や薬を変えながら、少しずつ調子は良くなってきています。
まだギターも弾けて歌う声が出る間は、
ベッドでじっと寝ているよりは、ぼくはliveをやりたいです。
家族に迷惑をかけないように、
治療費や薬代を自分で少しでも稼がないといけません、
ご要望を頂ければどんなところでも
機材を持って駆け付けます、
ぜひ、お気軽にお声掛けくださいと
振り絞るような記事をUPしていて。
わたしの店がオープンした翌年たぶん9年位前、
波多江さんと仲間たちを呼んでの
フリーJAZZ&インプロLiveを
数回やったことがあったのだけど、
正直わたしの店はその分野に暗くて
集客に苦しんだこともあって、なんだか申し訳なくて
以来なんとなくこちらからはliveのお誘いを
できないまま何年も過ぎていたのだが、
今回の告知を見て、わたしは即、波多江さんに
うちでよければLIVEをぜひやりましょうと連絡を入れ、
彼は喜んで引き受けてくれ、実現も速かった。
LIVEは二回とも直前告知にもかかわらず
超満席となった。
波多江さんが重病であることを凄く心配していたけど
どう声をかけてよいのか、
どうしてよいかわからなかった人が
こんなにも沢山いたのだと、
思い知らされた。
波多江さんの音を聴くという体で来た人々が
LIVEの合間や終わりになると、
ひとりひとりが近寄り、彼に声をかけ、応援し、
その痩せてこけた頬をみて涙する人もあり、
疎遠だったけれど来たという人と
笑いあったり、握手ししたり
話し込んだり。
普通の時の流れとは違う、
濃密で美しい時間が
ゆっくりと流れていたように思う。
チャージという名のお気持ち応援投げ銭が、
投げ銭箱から、はみ出さんばかりとなっているのを見て
人々のそんな思いに、またもや胸が熱くなったりで。
今月二度目のLiveはじつは、昨日だった。
メイン演奏された最新のアルバム「どろあそび」に
サインをもらったのだけど
わたしの猫好きを知ってて、
ちゃんと描いてくれてるし(笑)
盤面の絵も、波多江さん作。
こどもと自然の絵が、あたたかい。
あらゆる意味で、アーティスト。
波多江崇行さん。
来月もliveが待ってるからね!!!
来月も、ありのままに、
生きてください。
波多江崇行さんサイト
https://takayukihatae.stores.jp/