10月5日日曜日の朝です、おはようございます、うびぞおです。
9月末に夏休みを終えて、再びプチ社畜生活が始まっております。To Do リストを消すより書き加える方が多い時の虚しさとか、いない間にやっておいて欲しかった作業がそのままになってるとか、いやあ、よくある話ですよね。ですよね……。ね?
さて、そんな中ですが、『あがれッ』第八章が完了いたしました。第八章は去年の8月から書き始めたので1年以上掛かってしまったことになります。読んでいただけたのでしたら本当に本当にありがとうございました。途中で投げ出さず、ここまで書き上げられたのは皆様のおかげです。いつもいつも感謝しております。第八章は、昨冬カクヨムコン10で中断し、この夏は社畜デスマーチで中断しました。それにもかかわらず約60話、10万文字を超え(数えてませんが)、全話の1/3近くを占める最長の章となってしまいました。
なんで???
なんでだったのか? という言い訳の話なので、読みたい方だけ読んで下さい。
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『あがれッ』は、そもそも終わってます。
涼と雅が1年の夏、涼が膝を痛めて合宿から帰ってきたところで終わりなんです。74話目の第00話で終わるのが一番まとまりが良い、それは確信しています。だというのに、うびぞおが涼と雅のことを気に入りすぎて終わることができなかったのです。で、1年生編の終わり、秋の大会で負けるところまで書こうとしました。大体100話目あたりです。蛇足、蛇足と思いながら、負けて原さんを引退させてユニフォームをゴッちゃんに継承させる話、ここで終わっておけば、まだ良かったんですが。
バカなうびぞおは、2年生編をやりたくなってしまったんです。
実は、もうサッカーを文章にすることは、やり尽くしてしまった感がありまして、しかも、涼と雅ももうすっかり両思いですし、で、これまで通りの感じで2年生編を書くのは難しすぎる、と思いました。
そこで登場したのがルヲでした。
一昨年くらいに新作を全く書けない時期があって、その頃、ボツにした話の一つが先輩に失恋する新入生の話でした。ただ思い付いたという程度で、話の展開を全く思い付くことができず、投げ出したのでした。それを思い出して、後輩が先輩に失恋する話を『あがれッ』に押し込むことにしました。
サッカーを二の次にして、ルヲの失恋と成長を軸に、涼と雅も後輩から先輩になって、二人の関係も進んでいく、そんな話にしたかったのです。ただ、まあ、こんなに長くするつもりはありませんでした。
で、長くなった原因その1。
ルヲは大人しくて純粋な子です。それが涼を好きになることによって、嫉妬とか自己嫌悪とか、自分の中にこれまでなかった感情を経験させる話を書こうと思ってました。ところが、突然、ルヲが過去のトラウマ持ちの告白を始めてしまったのです!? …………つまり、書いている最中に、いきなりルヲの新しい設定を思い付いてしまったのでした。この設定が果たして必要だったかというとよく分かりません。読者の方の好き好きだと思いますが、読みやすくて単純な話にするのであれば要らなかったと思われます。ですが、うびぞおは、ひねりが欲しいタイプの人間で、かつ、『あがれッ』はPVとかコンテストとか関係なく、自分がひたすら好きで書いてるもの。だとしたら、余計なエピソードで話を無駄に複雑にさせて、その結果、物語が破綻して失敗するとしても、やってしまおう、そんな風に思いました。おかげで、話が長くなりました。
長くなった原因その2
ルヲだけの話にすると、今度は雅とサッカーのことが余り書けませんので、涼と雅の二人の話の方は『大なり小なり恋なり』という形で展開させることにしました。こちらは、「先輩」になりきれない不器用な涼と、後輩たちの話を書きたかったものでした。というか、ルヲの話だけだと、涼と雅がイチャイチャする場面が書けないのがつまらないから、てのが本音です。二人の接近・接触(いわゆるラブシーン)をどこまで露骨に書くか、これも難しくて、恥ずかしくて(笑)、ただ、そこが楽しいのです。しかも、ルヲの新しい設定によって涼とルヲが接近したことで、今度は雅が嫉妬するエピソードが発生してしまいました。
ただ、いや、君ら、もっとサッカー頑張ろうよ!と思わないでもなかったです。
長くなった原因その3
鬱陶しい後輩たち。これは失敗だったと思ってます。涼がモテすぎて、書いてて自分でも気持ち悪い気がしていました。ルヲとの比較のために必要だと考えたのですが、塩梅が分からず、失敗しました。本当は、名前を付けたくないくらい、存在を薄くしたかったです。登場人物が多くなると話が分かりにくくなるので。
登場人物が多く出る話を今後も書くとしたら、もっと事前に考えておいた方がいいと反省しています(反省を生かすかどうかは別ですが)。
長くすべきだったところ?
これを書いたらもっと長くなるだろうと思ってやめたのが、涼と雅とゴッちゃんが日本代表に選ばれちゃうというくだり。3人が将来日本代表になって海外にも行く、って大風呂敷を最初の頃に書いちゃってまして、とすると、もう高校生のうちから3人とも認められていなけりゃならぬ、と考えました。正直、この設定やめちゃいたかったのですが、書いちゃったからには、そうもいかないと思って意地を張って書いてます。
ただ、これを詳しく書けるほど、自分の中にサッカーの代表選抜の知識はないので、まあ、これからもぼかしながら書くんだろうな、とは思ってます。おそらく、これからも3人が日本代表として試合に出るシーンはほとんど書かないつもりです。
こんな風に、ルヲ編は、長くかかったというだけでなく、自分の話作りの幅の狭さとか、構成力や文章力のなさとか、とにかく力不足を感じることが多かったです。これ、絶対、面白くないよなあ……と感じながら書くのはとてもしんどかったです。
読者も減り(それは既に慣れましたが)ましたし。
一方では、書きたいという欲だけで、よくもまあ、こんなに書いたなあ、とは自分でも思ってます。
ぼちぼちやめたい、と思うこともありますが、実は、まだ続く、この話。
これからは、2年生編後半です。
さー、涼と雅をいちゃつかせるぞー!という予定でおります。
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まあ、そんなこんなで、うびぞおでした。
できれば、また、お会いしましょう。
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映画「ヒッチコックの映画術」を観ながら さすがスリラーの神様
