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投稿しました。マリとマリン 2in1 酔 酒精に溺れる。

マリとマリン 2in1 酔
守成に溺れる。

https://kakuyomu.jp/works/822139842228759348/episodes/822139842228822985

すいません。蛇足を追加しました。読んでください。
お菓子に潜む悪夢です。

追加しました

⭐︎

翔の懊悩は続く。暫くして起こすのを諦めかけた頃、

「そちらにいるのは、翔さん?」

 公園の入り口から翔の記憶にある声がかかる。

「まあ、まあ。茉琳さんまで。人気がないとはいえ、翔さんを組み敷くなんて。なかなか情熱的だこと。なんか焼けますね」
「良かったあ。あきホン、助けてもらえますか」

 あきホンは、茉琳の友人の一人。この春に大学内で出会って以来、茉琳と何かと仲良くしてもらっている。

「茉琳が、なんか酔っ払ったみたいで、いきなり押し倒されたんですよ」
「酔っ払った? お日様も高いのにお酒でも飲まれました?」
「違いますって。茉琳はサンドイッチを食べただけなんですって」
「サンドイッチで酔っ払う。ん〜、聞いたことは………。かおリンはありますか?」

 あきホンの傍には、もう一人、女性が立っている。いつもあきホンんの隣にいて行動を共にしている。彼女も翔と学部こそ違え、同じ大学に通っている。

「私も聞いたときないですね」
「そうですよね。サンドイッチで酔うなどと」
「二人とも、どうでもいいですから、茉琳を俺の上からどうにかしてください」

 二人は、翔そっちのけで話し込んでしまった。

「あきホン、かおリン助けて。お願いです」
「翔さま。そんな無粋なことはできるわけありません。ごらんなさい。茉琳さんの安心し切って安らかな顔。あなたの事をどれだけ慕っているの分かろうもの。どうか、このまま、茉琳さんを寝かしつけておいていただけますか」
「そんなぁ」
「では、私たちはここら辺で、お暇させていただきます。翔様。これ式のこと、受け止めるのが男の甲斐性。茉琳さんの事、よろしくお願いしますわ。では、かおリン。参りましょう」

「あきホンさ〜ん」

 ニッコリと笑顔を残して二人は翔の上で眠る茉琳を残して公園を出ていった。
 翔の懊悩、再び。当然、ケーキは後日と相成りました。

 公園を去りつつ、二人の会話は続く。

「ねえ、あきホン。もしかしてだけど。サンドイッチって、酒精使っていませんでしたっけ。消毒とか風味を出したりとか」
「そうなのですか? 初めて伺いました」
「酒精ってエチルアルコールともいう、お酒の仲間なんです」
「まあ、そうなんですね。かおりんは博識でいらっしゃる」
「でも、酔っ払うほどの濃度じゃないです。おかしいなあ」
「酒精ということは、お酒の精霊さんかしら。ディオニソスの取り巻きのバッカンデスあたりかも。イタズラかしら。茉琳さん、以前もそういう方々にチョッカイされましたから」
「まあ、彼女も複雑な人ですからね」
「でもね、今回だけはグッジョブです。お二人の中を深めるには。後でお礼しないといけませんね。」
「で、知ってますか。記事にもなったのですけど、今、仕事で車の運転をされる方って、アルコール検知器で調べないといけないそうです」
「そうなんですね。世知辛い世の中でありますこと」
「事故なんか多発しましたから。で、なんか30分前に食べたあんぱんが原因でひっかかたとか。やはり、酒精を使わていたそうなんです」
「それは精霊の悪戯かしら、とっちめないといけませんね」
「喉スプレーでも検知されるそうですよ」
「どこに、何があるかわかりませんね」
「本当に、そうですね。就職したら気をつけないと。まあ、もうしこし先ですけど」
「そうですね。気をつけるといたしましょう」

 そうして、街中へと二人は歩き去っていった。

車で外回りされる方、お気をつけくだい。

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